市場動向

    2021.06.18

    トラスコ中山、AIとロボットを取り入れた新流通基盤でDXを加速

    機械工具卸売を手掛けるトラスコ中山は2021年6月15日、新たな流通プラットフォームとして「トラスコプラットフォーム」を構築することを発表しました。推進に向けて、名古屋大学と、共同研究や人材育成を含めた包括的な産学連携を実施します。また、物流ロボットのGROUND、AIのシナモン、両社との資本業務提携を結びます。そして今後、AIやロボット活用をはじめとするDXの加速化「トラスコDX2.0」を目指します。

     トラスコ中山はこれまで「がんばれ!!日本のモノづくり」を企業メッセージに掲げ、物流施設、物流機器、ITへの積極的な設備投資を継続してきました。そして、取り扱いアイテムの拡大と、在庫拡充を戦略的に強化してきました。今回、そのノウハウと資産を最大限に活用し、日本のモノづくりを永続的に支えていくためのオープンな流通プラットフォームとして、「トラスコプラットフォーム」を発表しました。
    図1:トラスコプラットフォームプロジェクト概要

    図1:トラスコプラットフォームプロジェクト概要

    同プラットフォームプロジェクトは、以下のようなプラットフォームから構成されます。

    ・ロジスティクスプラットフォーム:「必要なものが必ずある・すぐに届く」
    ・商品データプラットフォーム:「必要な商品データがなんでもある」
    ・UX(顧客体験)プラットフォーム:「ベストなものが簡単に選定・購入できる」
    ・イージーコネクトプラットフォーム:「簡単につながり、最大限活用できる」
    図2:各プラットフォームの概要

    図2:各プラットフォームの概要

     同社は2018年より、基幹システムのリニューアルを含めDX化を推進・強化してきました。同社ではこれまでの取り組みを「トラスコDX1.0」と位置付け、今回の「トラスコプラットフォーム」を実現するための取り組みを「トラスコDX2.0」と位置付けました。

     「トラスコDX2.0」では、独自のAIモデルや、最新ロボットによる物流DX、商品データの拡充、顧客体験(UX)による圧倒的なスピードと変化への即応力が期待されます。それらを通し、「ベストなものが、もうそこにある」という、新流通プラットフォーム創造を目指していきます。
    図3:ビジネスフロー図(2026年実現)

    図3:ビジネスフロー図(2026年実現)

     同社は新流通プラットフォームを実現するためにGROUND、シナモン両社と資本業務提携を結びます。GROUNDは、ロボットやAIのテクノロジーを活用した物流ソリューションを提供しています。また、シナモンは、機械学習やディープラーニングを活用した人工知能(AI)に関連するプロダクトを提供しています。

     GROUNDとの業務提携では、AIやロボティクスなど最先端の技術を用いた物流ソリューションを導入することで、保管効率・入出荷効率を徹底的に強化します。そして次世代物流を実現し、物流プロセス全般の機能を強化していきます。

     シナモンとの業務提携では、AIを活用した商品データの拡充、在庫最適化、業務の自動化をより一層、推進します。そして技術・人材・組織などあらゆる経営分野に必要不可欠なAIを導入することで、中長期的に事業を強化していきます。

     さらに、名古屋大学との産学連携では、新設予定の物流拠点「プラネット愛知」について、共同での研究開発や人材育成を通じて、「未来型物流センター」の構築を目指します。相互の人的交流や幅広い情報交換、人材育成に活用していきます。
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