新製品・サービス

    2021.06.02

    東計電算、アパレル企業の実店舗とECの在庫を統合管理する倉庫管理システムを発表

    東計電算は 2021年5月26日、アパレル業界に特化した倉庫管理システム「CLOWS」を6月1日より提供すると発表しました。CLOWSは、店舗・卸向けとEC向けの商品在庫を統合管理できるWMSパッケージ(倉庫管理システム)です。古着・アパレルショップ「WEGO」を全国展開するウィゴーと共同で開発し、同年4月よりウィゴーの物流センター4拠点に先行導入しています。

     一般に、EC(BtoC)は少数の商品を個人消費者に直接発送するため、出荷形態や発注ロット数、ピッキング方法、商品状態の判断基準といった、在庫管理や倉庫内オペレーションが、店舗・卸向けのBtoBとは異なります。やむを得ずECの在庫を分断して管理すると、販売機会の損失や過剰在庫発生のリスクのほか、それぞれの在庫を異なる倉庫管理システム(WMS)で管理することによるコストの増大などが課題となります。

     CLOWSの特徴としてまず、独自のロジックで実店舗とEC向けの在庫を統合管理します。店舗・卸向けとEC向けの商品在庫を、商品の保管場所や状態に応じて管理し、任意の優先順位で出荷を振り分けることができます。それにより、欠品や返品による販売機会の損失を低減できるようにします。
    図1:「店舗・卸向け 在庫管理」(左)と「EC向け 在...

    図1:「店舗・卸向け 在庫管理」(左)と「EC向け 在庫管理」(右)画面イメージ

     店舗・卸向けとEC向けの在庫を一元管理する際に、①保管場所(ロケーション)と②在庫ステータスの2つの要素で、在庫出荷時の優先順位を設定できます。

    ①保管場所(ロケーション)
     店舗・卸向けとEC向けでは、出荷形態や発注ロット数、ピッキング方法が異なります。それぞれに適した状態で在庫を管理し、条件に応じて優先的にピッキングを行う設定によって、出荷業務の無駄を省きます。また、一方で在庫不足が発生した場合に、他方の在庫を振り分ける指示を設定できます。さらに、国内に複数の物流センターがある場合、出荷先に応じて倉庫を振り分けることで、配送費を抑えることが可能です。
    図2:ロケーションによる優先順位の設定

    図2:ロケーションによる優先順位の設定

    ②在庫ステータス
     ECの特徴として、商品単品の個包装という出荷形態があり、店舗での購入と比べ高い返品率があります。一般的にアパレル業界ではA品(良品)とB品(不良品)の2区分で在庫を管理しますが、CLOWSでは独自に「S品」という区分を設けてEC向けの在庫を管理します。S品は、入荷後に個包装された状態のままで商品を管理し、EC向けに優先的に出荷することで、返品リスクを最小限に抑えられます。また、店舗からの返品分のうち個包装未開封をS品、個包装開封済みの良品をA品と区分することで、EC向けと店舗・卸向けの商品を再振り分けしてシステム上で管理します。それにより、販売機会の損失を防ぎます。
    図3:商品の区分による在庫振り分け

    図3:商品の区分による在庫振り分け

     また、CLOWSでは、季節ごとに商品の入れ替えサイクルが早いアパレル物流に対処するため、「当日入出荷」商品の管理機能が標準で含まれています。入荷後、倉庫で保管せずに当日中に出荷することで、ピッキング作業を削減し、商品の滞留を抑制できます。やはり標準の「ケース管理機能」では、CLOWSから発行する管理IDバーコードにより、入荷時の荷姿のままケース単位で在庫を管理します。

     オプションとして、CLOWSと連動した倉庫内の入出荷、在庫管理、返品管理、棚卸作業等を行うためのウェアラブルハンディとの連携が可能です。Android スマートフォンとリングスキャナの活用により(各ハードウェアは別途購入が必要)、両手ハンズフリーで作業を行えます。
    図4:「ウェアラブルハンディ」イメージ

    図4:「ウェアラブルハンディ」イメージ

     同社では、倉庫の働き手不足や24時間稼働体制のニーズにも応えるべく、ピッキング業務の自動化に向けた自走ロボットとの連携も進めています。2021年8月にオプション機能としてサービス提供開始の予定です。
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