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第3回 リモートワークでの失敗談

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前回の振り返り

 前回は、クライアントとのリモートワークの取り組み事例と、実践して気づいたリモートワークの良い点、悪い点のお話をさせていただきました。今回は、これまでリモートワークを行ってきた中での自身の失敗談を含め、リモートワークの留意点についてお話させていただきます。

実際の業務の進め方

 先方の担当者とは電話、メールでの確認に関しては従来通り必要な形で細かに、コミュニケーションをとりながら各種案件を進めておりました。PJ推進にあたっては、前回も触れておりますが、定例会などの打ち合わせにて、進捗資料を共有し、画面を共有しながら各担当者と共通認識をもって取り組みをできるように進めております。実業務では、もともとオフィスでの自社作業も多くありましたので、主に摺合せや打合せをWEB会議で実施している形となり、移動時間がない分、効率的に進めることができておりました。ただし、自宅なので、自分の中でしっかりとメリハリを意識し、時間管理を行うことがとても重要となります。

 なお、自身の場合では、子供の生活リズムを整えるために、平日・休日関係なく就寝・起床時間が一定になり、プライベートと仕事というような明確な切り分けではなく、その日は仕事・育児・家事など、どのやるべきことに集中するかという形で時間コントロールができるようになってきました。さらに、会社でもスーパーフレックス制度の導入もあり、もちろん、平日は仕事、休日は家事・育児と比率は分散しますが、徐々にリズムを掴んできていると感じております。

 その他、プロダクト関係のスポットでのデータ抽出や設定作業などもありましたが、場所を選ばず作業ができる業務でしたので、特にリモートワークになってからは、レスポンスの速さと対応の迅速さに留意をして対応を進めました。

実際の業務での失敗談

 上記のように業務を進めておりましたが、実際に進めるうえではいくつか失敗などもあり、リモートワークにおいては、細かなコミュニケーションとアウトプットが重要であることに気づかされました。

 まず一点目が、当たり前のことですが、確実に納期を守ることでした。以前、期間が2週間ほどの開発をしておりましたが、当初のスケジュール通りにいかず、クライアントとも調整をし、仕切りなおして進めておりました。しかし、ちょうどその時は妻の実家の宇都宮にてリモートワークをしている状況で、いくら、先方とは調整できたとはいえ、こちらからリモートワークを依頼しておきながら、スケジュールの変更をしてしまったことに、社長から厳しいご指摘を受け、先方とのやり取りの上ですぐに駆け付け対応ができるよう、緊急で都内に戻ってくることとなりました。やはり、対面ではない以上、進捗と結果でしかわかりやすく状況を把握できるものはなく、状況で見ると先方からも仕事をしていないと捉えかねないと実感いたしました。

 なお、戻ってくる際は、緊急事態宣言は明けたタイミングではあったものの、電車での移動もリスクはあると判断し、最大限の配慮をとり、レンタカーを借り乗り捨てで、都内に戻ってくることといたしました。

 2点目は、打合せの準備はリアル以上に入念に行うことでした。これは、多くのWEB会議を行ってきた中で、うまくこなせなかったところですが、相手からの反応を待つようなスタンスでいると、どうしてもやり取りが掛け合いとなったり、お見合いしてしまうことが多く、スムーズな進行ができないことが多々ありました。例えば、対面であれば、議論に対して、考えているための沈黙であれば、その場での表情などで様子が伝わりますが、WEB会議だと、その状況を相手に汲み取っていただくには難しく、ただの沈黙の時間となってしまい、相手を飽きさせてしまうことにつながってしまっていました。

 また、資料についても、その場で用意できていないものを探している時間も、ただの沈黙の時間となってしまい、どうしてもその時間がとらなければいけないときは、今、自分は何をしているのか、しっかりと簡単にでも口頭で伝えることを意識しました。上長からも指摘を受けたことではありましたが、自分たちの業務上では非常に致命的な点であったため、リアルワーク以上に一つ一つの打ち合わせで流れをイメージして準備を入念に行い、早急に改善ができるよう努めました。

 最後に最も重要な点だと私は思っているところですが、今まで以上に自身の取り組み内容を報告・アピールしていく必要があることです。もちろん最終的には結果がすべてとなりますが、その中でも最低限の過程は簡潔に報告できるようにしておかなければ、本当に在宅でも仕事ができているのか、相手に不安に思われてしまうと考えています。リアルワークでももちろん重要なことでしたが、リモートワークになることでより一層際立つところとなるため、スケジュール、アウトプット、コミュニケーションはより意識をして取り組んでいかなければならないと、ここ数カ月のリモートワークで実感いたしました。  今回は、実際の業務の取り組み方と失敗して気付いた点をお話させていただきましたが、次回は、リモート、リアルともにPJ推進で自身が気を付けている点、また、子育て環境下での取り組み方など、今後のリモートワークに関するお話をさせていただければと思います。 (つづく)
熊谷 仁樹(Masaki Kumagai)

2011年4月新卒として大手小売業グループに入社。物流部門にて出荷管理業務を経験した後、カスタマーサービス部門にて顧客対応・販促業務に従事。それらの経験を活かし、システム運用部門にてECサイトの運用・保守業務・サイトリニューアルによる移行作業、さらにシステム開発部門にてアプリ開発・PJ管理業務、CMSリプレイスPJ、アプリシステムリプレイスPJ、新規アプリ開発PJに参画。2017年8月に(株)デジタルシフトウェーブに入社。
■上記の著者へのDX相談・講演等の依頼は、こちらから

株式会社デジタルシフトウェーブ

https://www.digitalshiftwave.co.jp/
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