市場動向

    2021.09.08

    バイドゥと博報堂DYグループ、ビッグデータ活用で越境ECや中国での現地ビジネスを支援

    バイドゥは2021年9月7日、博報堂DYホールディングスグループと共同で、中国でのビジネスに挑戦する日本企業・団体に向け、新しいマーケティングソリューションの提供を開始すると発表しました。ソリューション名は「HDY×Baidu Data Marketing Next」です。バイドゥのビッグデータを活用し、博報堂DYグループ独自のマーケティング手法により、潜在顧客へのアプローチから購買体験後の絆づくりまでを、一気通貫で支援します。

     今回、バイドゥと協力するのは、博報堂DY(HDY)ホールディングス研究開発部門マーケティング・テクノロジー・センター(以下、MTC)および、HDYグループのデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)です。MTCは、HDYグループのマーケティング・テクノロジーに関するソリューションナレッジの研究開発を担当する組織です。

     今回の「HDY×Baidu Data Marketing Next」では、以下のデータや手法が活用されます。

    ・発表時点で月間アクティブユーザー数が6億を超えるBaidu Big Data
    ・博報堂DYグループ独自のマーケティング手法

     そして、Baidu内・外の接点における「潜在顧客への効率的なアプローチから体験設計ならびに体験後の絆づくりまでを一気通貫で」支援する、いわゆる「フルファネル型マーケティング」対応のソリューションになります。
     ソリューション開発の背景として、昨今の中国においては、以下のような状況があります。

    ・大手プラットフォームでのEC、デリバリー、ペイメントなど多岐にわたるサービスの生活への深い浸透
    ・新興企業により次々に登場する新しいサービス
    ・多種多様なサービスチャネルにおけるEC機能の標準化

     それによる生活者の情報接点や買物接点の多様化、細分化が見受けられます。そのような環境下において、「フルファネル型マーケティング」発想でのプランニングが、ますます重要になってきているということです。

     HDYホールディングス傘下の博報堂は、2018年にバイドゥと戦略的パートナーシップを締結しました。そして、中国における新プラニングソリューションの開発を進めてきました。今回、開発・提供体制を博報堂DYグループへと広げ、さらに加速させます。

     また今回、データマーケティング領域のプラニングソリューションを開発・提供する戦略的パートナーシップを、博報堂DYホールディングスとして締結したことをあわせて発表しました。

     今回のソリューションでは、MTCがバイドゥとの共同研究により、開発を主導します。また、HDYグループのデジタルマーケティングを担うDAC、その子会社で中国北京に拠点をおく北京迪愛慈広告有限公司(以下、北京DAC)が日中一体体制での運営を行います。

     それにより、他社にはない、独自のデータ分析とリサーチによる精密な広告プラニングが可能になったとのことです。そして、日中両国にまたがるクライアントの越境ECビジネスと、中国現地ビジネスの支援が可能になりました。

     「HDY×Baidu Data Marketing Next」の特徴として、以下の4項目が挙げられています。

    1. HDYグループ日中一体でのクロスボーダーマーケティング支援体制
    2. 日本でHDYグループのみが利用できる「Baidu Omni Marketing」
    3. Baiduビッグデータを応用したHDYグループ独自のデータ分析やリサーチ
    4. バイドゥ内部ランディングページ作成ツール「基木魚」を応用した顧客接点・体験開発

     以下にそれぞれを紹介します。

    ■特徴1:HDYグループ日中一体でのクロスボーダーマーケティング支援体制
     HDYグループの中国拠点ネットワークに加え、以下の三位一体の連携での体制が組まれます。

    ・バイドゥ優秀代理店認定を受賞しているHDYグループのデジタルマーケティングの中核を担うDAC
    ・中国でのデジタルマーケティング経験豊富な北京DAC
    ・グループのデータマーケティング・ソリューション開発の中核を担うMTG

     それにより、日中クロスボーダーのビジネスに挑戦する日系広告主を、フルファネル型マーケティングで支援します。
    図1:広告プラニング概要

    図1:広告プラニング概要

    ■特徴2:日本でHDYグループのみが利用できる「Baidu Omni Marketing」
     Baidu Omni Marketingは、Baiduビッグデータを活用した分析や広告配信プランニングができるデータマネジメントプラットフォーム(DMP)です。発表によればHDYグループは日本では唯一となる「Baidu Omni Marketing」のエージェンシーアカウントを持ちます。これを用いて、以下のような戦略を支援します。

    ・市場・競合環境分析
    ・潜在・顕在顧客分析
    ・マーケティング戦略策定
    ・定めた戦略ターゲットへのIDベースでの効率的なアプローチ(広告配信)
    ・効果検証
    ・さらなる次の戦略提案
    図2:BaiduビッグデータDMPの活用

    図2:BaiduビッグデータDMPの活用

    ■特徴3:Baidu ビッグデータを応用したHDYグループ独自のデータ分析やリサーチ
     Baiduビッグデータを活用し、以下の分析やリサーチを支援します。

    ・対象者抽出
    ・広告配信前後のリサーチ
    ・マーケティング戦略策定
    ・効果検証
    ・体験設計の見直し
    図3:Baiduビッグデータ応用のデータ分析とリサーチ

    図3:Baiduビッグデータ応用のデータ分析とリサーチ

    ■特徴4:Baidu内部ランディングページ作成ツール「基木魚」を応用した顧客接点・体験開発
     Baidu内部ランディングページ作成ツール「基木魚」をBaidu Data Marketingと組み合わせます。「基木魚」(ジームーユー)とは、百度(バイドゥ)広告アカウントにログインして使用できるランディングページの制作サービスです。百度の広告配信、ランディングページ制作、ページの効果測定までを一体化することで、効果的な広告運用が可能となるものです。

     基木魚をBaidu Data Marketingと組み合わせることで、Baidu内のスムーズな動線でのブランド体験を促進します。さらには「基木魚」コンテンツ反応者の分析を通じた動線・体験設計の改善までを支援していきます。
    図4:Baidu内部ランディングページ作成ツール「基木魚」

    図4:Baidu内部ランディングページ作成ツール「基木魚」

     博報堂DYホールディングスのMTC、バイドゥ、DACは今後も、越境ECビジネスや、中国現地ビジネスに挑戦する日本企業・団体に向けたマーケティングソリューションの開発と提供を行っていきます。そして、価値創造型DXの支援を行っていきます。
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