市場動向

    2021.08.25

    DACと日本IBM、米ワシントン・ポスト社が開発した通信・メディア業界向けDX推進ソリューションで協業

    デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)と日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は2021年8月23日、基幹業務管理向けソリューションの国内展開で協業することを、2021年8月12日に合意したと発表しました。協業対象のソリューション「Arc XP」は、米ワシントン・ポスト社が開発した、SaaS型のプラットフォームです。企業のデジタル資産を一元管理することを目的としたソリューションにより、通信・メディア業界のDX推進を目指します。今回の協業でDACと日本IBMの両社は、「Arc XP」を導入する主にメディア業界の企業に対し、スムーズかつワンストップでサービスを提供していきます。

     発表によれば、少子高齢化や若者の既存メディア離れなど、激しい環境変化にさらされている日本の通信・メディア業界において、「デジタルシフト」は喫緊の課題です。近年、企業のDXが急速に進む中で、特に日々多くの情報を扱う新聞・テレビ・出版などのメディア業界には、以下のようなさまざまな状況への対応が求められています。

    ・既存システムとの連携
    ・最適かつ効率的に基盤を整備
    ・インフラのデジタル化
    ・働き方(ワークフロー)のデジタル化

     「Arc XP」は、ワシントン・ポスト(WP)社が基幹業務管理向けソリューションとして開発した、DX推進のためのSaaS型プラットフォームです。発表時点で、世界24カ国1,500サイト以上で導入されています。当初は、WP紙のために開発されました。2013年のアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏によるWP社の買収で開発は加速し、他社への提供も進められました。その結果、以下のような効果が示されました。

    ・数々のメディアの購読者数が拡大
    ・動画などのデジタル広告を活用したマネタイズ
    ・デジタルファースト改革による収益改善

     そしてその実績が世界中で認知されました。結果として発表日現在、米国のテレビ局、新聞社や雑誌出版社、欧州その他のWebサイトやアプリまで、導入が進んでいるといいます。

     Arc XPの特徴として、媒体社が必要とする以下のような業務の一括管理を、時間や場所を問わずクラウド上で行うことができる点が挙げられます。

    ・記事の作成
    ・写真や映像などのコンテンツ管理
    ・校正や校閲を含む作業スケジュール管理

     媒体社は同ソリューションを導入することで、以下のような業務対応が可能になります。

    ・紙面とデジタルの連携を高度化
    ・リアルタイムでのジャーナリズムを実現可能
    ・広告やサブスクリプションなどユーザーに合わせたフレキシブルな収益モデルの構築

     さらに、企業のDX化に向けた以下のような機能も期待できます。

    ・記者や編集者などの作業効率の改善
    ・タスク管理の迅速性、正確性の向上を促進
    ・新しい働き方を提供

     そのことから、一般企業のDX推進ソリューションとしてのArc XPのニーズも高まってきました。そこで、業種や業態に関係なく、あらゆる企業のデジタル資産を一元管理するプラットフォームとしての活用も始まっています。
    図1:「Arc XP」導入のイメージ

    図1:「Arc XP」導入のイメージ

     デジタルを軸とした広告やマーケティング事業を国内外で展開しているDACは、日本市場におけるWP社の独占パートナーとして、Arc XPの導入を推進しています。

     またArc XPの導入に際して、日本IBMは、通信・メディア業界に実績を持つコンサルタントの知見や、システム構築のノウハウや技術力を活かした支援を行います。

     両社は、Arc XPを導入する主にメディア業界の企業に対して、以下のような項目で支援します。

    ・コンサルティング
    ・システム開発
    ・既存システムとの連携
    ・既存アセットの移行
    ・ワークフローの整備
    ・チェンジマネジメント
    ・運用サポート

     両社は、今回の協業により、インテグレーションパートナーとしてArc XPが提供する価値を両社で共有します。そして、デジタルコンテンツ作成・配信の高速化、および既存業務プロセスの改革を目指します。それにより、通信・メディア業界の事業成長と、業務改善をはじめとするデジタル変革を顧客企業とともに推進していきます。
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