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    2021.11.11

    マンション価格をAIが査定、担当者と同等水準の高精度で価格を算出/東急リバブルとRistが開発

    東急リバブルとRistは2021年11月9日、「マンション価格査定 AI」を開発したと発表しました。東急リバブルの査定担当者と同等水準の査定価格をAIで算出できるといいます。査定に係る業務時間短縮、査定業務の高度な標準化などに役立てる予定です。

     「マンション価格査定 AI」は、東急リバブルの一般的な査定ルールを適用しつつ、明確なルール化が難しい査定担当者の経験則(暗黙知)による判断も備えるAI査定システム。AIモデルの作製には、東急リバブル査定担当者3名による1000件超の査定データ(学習用データ)を使いました。

     AIが査定対象マンションの近隣の取り引き事例の中から類似性の高いものを自動で選択し、重み付けを行って査定価格を算出するのが特徴です。ただし、類似する取り引き事例が少なかったり類似性が低かったりする場合、AIが査定結果に注意する旨を査定担当者に伝える機能も備えます。これにより、通常の査定はAIが単独で行い、難易度の高い査定は担当者にその旨を通知し、査定価格の妥当性について判断を求められるようになります。

     なお、「マンション価格査定 AI」を使った検証結果では、高い水準を保持できたといいます。例えば、「東京都目黒区、72.00平米 3LDK」のマンション価格を査定した場合、東急リバブル査定担当者の査定額が8932万円であるのに対し、「マンション価格査定 AI」の査定額は8759万4372円でした。誤差は172万5628円で、誤差率の中央値を示す「MER値」は1.97%でした。

     96件の物件で検証したところ、誤差率の中央値(MER値)は1.98%、平均値は2.47%、最大値は7.96%、最小値は0.02%という結果でした。

     東急リバブルでは、首都圏エリアで年間3万件超のマンション価格を査定しており、こうした業務に本システムを適用する予定です。システム導入により、年間1万5000時間の査定時間削減を見込みます。業務効率化による働き方改革の推進、コンサルティングサービスの充実、顧客接点の深化、顧客満足度の向上などの効果も期待します。もっとも同社は、単にAIで価格を査定するのが目的ではなく、顧客に信頼性の高い査定結果をスピーディに提示できることを目指すそうです。
    図1:マンション価格査定 AIの利用イメージ

    図1:マンション価格査定 AIの利用イメージ

     同社は2022年初頭には本システムを導入する予定です。まずは首都圏の売買仲介店舗に展開し、その後、順次全国の売買仲介店舗に拡大する予定です。東急リバブルとRistでは、本システムをサービスとして外部に提供することも視野に入れます。
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