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    2021.02.05

    凸版印刷、充填・包装機の異常検知に役立つIoTソリューションを提供

    凸版印刷は商品製造時の充填、梱包工程をIoTで管理するソリューションを発表しました。同社が提供する充填機、包装機に搭載可能なパッケージとして開発し、2021年2月3日より提供を開始します。

    異常を予知する各種条件を事前設定済で提供

     本ソリューションは2つのパッケージで構成します。1つは、充填機や包装機のある製造現場で使用する「エッジパッケージ」、もう1つは収集したデータを管理/分析する「クラウドパッケージ」です。

     エッジパッケージは、充填機や包装機に取り付けたセンサーのデータをもとに機器の稼働状況を監視します。事前に設定した条件を満たすデータを取得したら、現場の担当者に通知するといった使い方が可能です。例えば、機器の異常に関する情報が事前に分かれば、事前に部品を交換するなどし生産ラインへの影響を最小化できます。なお、故障を検知するための「条件」は、凸版印刷のノウハウに基づき事前設定済で導入されます。そのため、ソリューションを利用する顧客は、特段の知識なく運用を即日から開始できます。

     製造履歴(トレーサビリティ)の管理にも役立ちます。収集した各種センサーデータや通知情報には、時系列情報や製品情報が紐づき、商品に品質異常が見つかった際、そのときの製造工程でどんなトラブルがあったのかを洗い出すことができます。機器が故障した要因などを調べるのにも役立ちます。

     資材や金型治具の誤用を防ぐ機能も備えます。使用する資材や金型治具の取り付け位置を事前に設定することで、選定・設置ミスを防げます。ミスがあるまま稼働しないロック機能を装備し、人による確認漏れなども防ぐことができます。

     一方のクラウドパッケージは、IoTで集めたデータを管理・分析するクラウドサービスです。「MIoTASU」と呼ぶ同サービスは、充填機に関するデータをLTE/3Gの通信方式を使ってクラウドに収集します。収取したデータは充填機の保全に役立つ情報として整理され、利用者は100項目以上の情報を閲覧できるようになります。
    図1 生産ラインにおけるIoT活用イメージ

    図1 生産ラインにおけるIoT活用イメージ

     1ライン導入時の価格は、エッジパッケージの初期構築費が700万円から、サービス購入価格が1機能あたり34万5000円から。クラウドパッケージの初期構築費が260万円から、月額利用料が3万5000円からです。2ライン目以降の価格は別途見積もりです。

    2021年度までにDX関連事業で約150億円の売上目指す

     なお同社は、2019年4月より提供を開始した製造業向けのDXソリューション「NAVINECT」のラインナップ拡充を進めています。今回のソリューションもNAVINECTを担う要素の1つで、同社は「NAVINECT」に関連する事業を含め、2021年度までに約150億円の売上を目指すとしています。医療業界向けへの対応を図るほか、企業間や消費者までのサプライチェーン全体のDXを実現するためのソリューションやサービスの開発を進めていく考えです。
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