2021.06.15

    KDDIなど、水中ドローンの開発で湾岸設備点検や漁場監視を省人化

    KDDI、KDDI総合研究所、プロドローンの3社は2021年6月10日、世界初となる「水空合体ドローン」を 開発したと発表しました。点検場所まで自律飛行する空中ドローン (親機) に、映像の伝送と音波での測位が可能な水中ドローン (子機) を搭載した機体で、2021年5月31日に技術実証を完了しました。ダム・港湾設備の点検や、水産漁場監視などにおける省人化・安全確保を目的に開発されました。

     水産養殖や、水域インフラの点検分野において、水中での作業支援が可能な「水中ドローン」の需要が高まっています。しかし一方で、従来の水中ドローンでは、点検場所まで船を出す必要がありました。モバイル通信で自律飛行するドローンが、水中ドローンを搭載して、水中での測位や、遠隔操作、映像伝送を可能とする「水空合体ドローン」の開発は、発表日現在で世界初とのことです(KDDI総合研究所調べ)。
    図1:「水空合体ドローン」機体利用イメージ

    図1:「水空合体ドローン」機体利用イメージ

     「水空合体ドローン」機体には、以下のような特徴があります。

    ・空中ドローン (親機) に水中ドローン (子機) を搭載した合体型のドローン
    ・スマートドローンプラットフォームを活用したタブレットでのドローン遠隔操作で、飛行、着水、分離、潜航、浮上、回収、帰還といった一連の動作を制御
    ・水中の子機の位置をKDDI総合研究所独自の音響計測技術で正確に測定
    ・水中子機からの映像をリアルタイムで操作者へ伝送
    図2:「水空合体ドローン」機体

    図2:「水空合体ドローン」機体

     同機体は、スマートドローンプラットフォームを活用しています。スマートドローンは、KDDIの携帯通信ネットワークに対応したドローンです。また、同プラットフォームは、モバイル通信による自律飛行、および遠隔監視制御を可能にします。それにより、船を出すことなく、点検場所までドローンが自律飛行し、着水後に水中ドローンを分離して、遠隔で水中の点検ができます。
    図3:水面への着水の様子

    図3:水面への着水の様子

    図4:親機から分離した子機が潜行する様子

    図4:親機から分離した子機が潜行する様子

     各社はそれぞれ、以下の役割を担います。

    ・KDDI:スマートドローンプラットフォームを提供
    ・KDDI総合研究所:開発全体統括、音響測位部分の開発
    ・プロドローン:水空合体ドローンの開発

     3社は今後、2021年度中に各用途に応じた実証を行って、2022年度の商用化に向け開発を行っていきます。
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