鈴木:ecbeingとして今後、どんな目標を掲げますか。今後の予定やビジョンがあれば教えてください。
斉藤:一例ですが、新型コロナウイルス感染症のまん延を機に、食品やコスメなどを取り扱う事業者からの問い合わせが増えています。コスメ・健康食品などの場合、一度購入して終わる利用者よりも定期購入する利用者が多い。こうした定期購入者向けの機能強化を望む声が多くあります。そこで、利用者のLTV(ライフタイムバリュー)を高めることを目指す定期購入関連の機能強化を進めていく予定です。
鈴木:機能強化に余念がないですね。ECサイトの構築、運用において盤石の地位を築きつつありますね。
斉藤:ECサイトの構築で十分な実績を積み上げてきたという自負がある一方、まだまだ取り組むべき課題は多いと認識します。例えば越境ECです。海外展開を目指す企業をどう支援するか。サイト構築以外にも国ごとの規制内容や決済の仕組み、法的問題の解決などを想定した支援体制を構築しなければなりません。これは一例に過ぎず、ECサイト構築を取り巻くさまざまな課題を解決していかなければならないと考えます。当社は「Eビジネスのトータルソリューション企業」をミッションに掲げます。このミッションを達成するためにも、さらなる体制の強化と製品・サービスの拡充をより一層進めていく考えです。
AIの活用も模索します。海外ではAIを積極的に活用する動きが見られるが、日本ではまだ先進的な取り組みとして導入を躊躇する企業が多いと感じます。しかしECの分野で言えば、在庫数の自動最適化や顧客行動の新たな気づき創出などのメリットを見込めます。EC事業をより効率化できるようにするAI活用も目指します。一方、地道な取り組みではありますが、セキュリティも継続して強化に取り組みます。AIなどの攻めの施策を強化しつつ、認証やデータ保護、漏洩などの守りの施策も徹底します。当たり前ではありますが、ECサイトは安心・信頼がなければ成り立ちません。そのための機能を強化、提供していくことも怠りません。
鈴木:ECサイト構築パッケージのトップベンダーだからこそ見える市場の動き。大変参考になりました。本日はありがとうございました。
斉藤:ありがとうございました。
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