ニトリホールディングスはタレントマネジメントシステムを導入しました。従業員のスキルを把握し、必要に応じてリスキリングに取り組める環境整備を進めます。タレントマネジメントシステムの導入を支援したプラスアルファ・コンサルティングが2023年2月21日、発表しました。
ニトリホールディングスは現在、中長期の経営戦略である「30年ビジョン」の実現に向けた取り組みを進めています。その一環で、IT・人材育成を含む組織戦略やビジネス基盤の改革に取り組んでいます。
とりわけ人事では、同社が重視する“自社のコアコンピテンスを理解している社内人材”を軸に今後必要な人材を定義しています。この定義に基づき、必要に応じて社員のリスキリングを含む中長期的な視点での人材育成に取り組んでいます。
こうした人材育成を支援する体制づくりの一環で、タレントマネジメントシステムを導入しました。
導入したのは、プラスアルファ・コンサルティングの「Talent Palette」。ニトリホールディングスは、Talent PaletteのUIの分かりやすさ、人材の分析機能の充実度、データの掛け合わせや数字を根拠に意思決定を支援できる点を評価し、導入を決めました。
導入に関わったニトリホールディングスの担当者は、導入の経緯やメリットを次のようにコメントしています。
「タレントパレット導入による最終的な目標は、社員自身が解決したい社会課題ややりたい仕事に向かって挑戦し続けられる環境を整えることです。eラーニングの結果や自己申告書に記載されている本人の希望など様々な情報を可視化することで、社員が自分の希望するキャリアを描けるようになることを期待しています。そのためには、社員だけでなく会社側も目指している未来像を描き、社員に向けて明確に示し続けるべきだと考えています。社員がキャリアに迷わないためにも、ニトリがどうなっていくかをしっかり描き、タレントパレットを活用して社員に寄り添いながら経営戦略の実現を果たしたいと考えています。」
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タレントマネジメント – DXマガジン
タレントマネジメントとは、従業員のスキルや経験、能力などを管理・把握し、適正な部署やプロジェクトに配置できるようにすることでリソースのパフォーマンス最大化を図ろうとする取り組み、管理手法を指します。 日本の場合、「人事管理システム」を導入する企業は少なくありません。ここでは従業員の住所や年齢、役職、給与などを管理するのが一般的です。これに対し、タレントマネジメントを前提としたシステムでは、従業員のスキルや能力などの管理を重視するのが特徴です。これまでの職務経歴や経験、どんなプロジェクトに何年携わったのか、どんなスキル習得プログラムを受講しているのかなどを管理します。タレントマネジメントシステムの中には、優秀な人材を獲得するための採用支援機能や、業務内容や評価にふさわしい給与なのかを把握する報酬管理機能などを備えるものもあります。従業員の離職を防ぐ用途でも使われます。