アプリを使って地域の課題解決に取り組むのが本実証実験の特徴です。「みんなのスマートシティ」と呼ぶアプリを使って地域に関わる各種情報を発信できるようにし、アプリが街づくりにどう貢献するのかを検証します。

図1:アプリを通じて各種情報や、町への貢献度を確認できる
地域の住民、企業、店舗などの人はアプリ内のさまざまなミニアプリを利用できます。町の魅力を発信したり、情報を交換したりし、地域の課題や疑問をミニアプリを使って解決しやすくします。
なお、地域の人々がミニアプリを開発することも可能です。用途や課題などに応じたミニアプリを多数創出し、有効なミニアプリが登場しやすい土壌を作ることで、課題を解決しやすい好循環を生み出せるようにします。ただし、今回の実証実験では、次の2つのミニアプリのみを使用します。
・まちのトピック
利用者が知っているまちのおススメを写真とともに気軽に投稿できるミニアプリです。みんなの投稿を見て共感したり、みんなと発見や新情報を交換し合ったりすることで、まちや暮らしをより楽しくしていくことができます。

図2:ミニアプリ「まちのトピック」のイメージ
・まちのインフラ点検
利用者が気づいたインフラの老朽化やまちの不安全を写真とともに手軽に報告できるミニアプリです。「道路にひび割れや穴がある」、「公園の遊具が軋んでいて不安」、「ポイ捨てが多いからゴミ箱を置くとよさそう」など、まちのインフラで気になったこと、気づいたこと、思いついたことを気軽に報告していき、みんなの報告を見て同意したり、みんなで対応や対策を相談し合ったりすることで、まちや暮らしをより安心安全にしていくことができます。

図3:ミニアプリ「まちのインフラ点検」のイメージ
利用者のアプリを通じたまちへの貢献度を数値化するのも実証実験の特徴です。今回の実証実験で使用するアプリやミニアプリを連携するための共通基盤「シビックプライド」を用意し、地域に貢献する行動をポイントとして管理します。ポイントをレベルとして可視化し、他の利用者から、利用者ごとのレベルが分かるようにします。これにより、他の利用者からの信頼や注目が集まりやすくします。

図4:アプリとミニアプリ、共通基盤「シビックプライド」の概要
両社は今後、実証実験の結果を踏まえ、早期のβ版リリースと2022年度中のサービスリリースに向けて検討する予定です。全国の地域関係者や企業、自治体を募り、持続的かつ先進的なまちづくりを推進する考えです。
実証実験の概要 |
期間 |
2021年11月11日(木)~2021年12月17日(金) |
対象エリア |
東急自由が丘駅周辺地区 ※半径概ね1km程度とし、対象エリア以外では本アプリの一部機能が制限されます |
対象者 |
対象エリアの住民、生活者、従業員、職員など |
実証項目 |
本取り組みの有効性の検証、アプリのUX/UI評価 |
協力 |
自由が丘商店街振興組合、みんなの経済新聞ネットワーク |
各社の役割 |
NTT:本取り組みの有効性の総合検証 NTTデータ:アプリのUX/UI評価、アプリの開発、提供・持続可能性の検証 |