日立ソリューションズが開始した出前授業は、小学校からの要望に応じたもの。児童が巻き込まれやすいセキュリティリスクと、情報を安全に活用する方法を分かりやすく解説します。授業では児童の暮らしに身近な例をもとに、自分を守るための手段としてセキュリティを学べます。一部の小学校では保護者も参加し、家庭での関心を高めることでトラブルの未然防止につなげられるようにします。
なお同社は2020年から、全国の小学校に毎年約1000校、累計約3000校に「わたしたちのくらしと情報」という学習教材を無償提供しています。これは小学校の社会科向けセキュリティ教材で、2020年からの学習指導要領の「情報と産業の関わり」に対応し、2020年8月20日に文部科学省から学校用教育教材として選定されています。出前授業ではこの教材を使用します。
教材を利用する小学校へのアンケートでは、「自分事として捉えさせるのが難しい」「情報分野は変化が激しく、最新の情報を取り入れるのが大変」「児童たちは大人の想像以上にインターネットからSNSなどの情報媒体に触れており、教員以上に詳しい」などの声があったといいます。専門性の高い分野への学習指導に対して懸念や不安を抱えており、出前授業を実施することで小学校のこうした不安を解消できるようにします。
講師はセキュリティコンサルタントが担当します。長年セキュリティ事業に携わり、早稲田大学の非常勤講師として情報セキュリティ講座を実施する担当者が、情報を安全に活用するためのルールやマナー、リスク回避の考え方を紹介します。専門家の立場で分かりやすく解説することで、教職員への情報学習指導も支援し、セキュリティの重要性に対する理解促進も図ります。
日立ソリューションズは将来を担う児童に対し、セキュリティに関する正しい知識の早期習得を支援し、安心・安全な社会づくりに貢献していく考えです。