総合イベントプロデュース事業を展開する八芳園は、コロナ禍においても変わらない価値を提供するため、いち早く社内業務のデジタル化とDX推進に取り組んできました。DX推進に関しては、以下のような取り組みも実施しています。
・2020年:組織全体のDXを加速するために「DX推進室」を立ち上げ
・2022年:伴走型DX推進支援サポート「SOLVE EIGHT」事業を発表
また、同社が今回、業務提携契約を締結したジョイゾーは、サイボウズが提供する「kintone(キントーン)」を活用したアプリ開発支援を手掛けています。kintoneを活用し、顧客の課題を解決するシステムの開発、サービスの提供を主体とする会社です。
八芳園の各種DXプロジェクト立ち上げの中で、ジョイゾーは、具体的な業務のデジタル化支援として、kintoneを用いたシステム構築を実施してきました。
また、伴走支援型教育サービス「J Camp」によるDX人材育成のサポートも実施しています。それにより、八芳園内の持続可能なシステム開発基盤を確立しているとのことです。
J Campは、ジョイゾーが展開する、中小企業のDXを推進する伴走支援型教育サービスです。以下のような特徴があります。
今回、八芳園とジョイゾーは提携することによって、事業会社とシステム開発会社の関係を超えたチームアップを行います。そして、さらなるDX支援の推進を目指していきます。
まずは、課題を抱える企業への支援の第一歩として、八芳園がノウハウを持つ「ブライダル事業者に特化したソリューションパッケージ」を展開します。
今回の業務提携のポイントとして、以下の2点が挙げられています。
1. 「おもてなし」の伴走型DX推進支援
2. ブライダル業界向け婚礼ソリューションパッケージ「IRERO ~indicate real road~」
以下に、それぞれの詳細を説明します。
1. 「おもてなし」の伴走型DX推進支援
八芳園は2022年3月に、自社DXのノウハウを活かした伴走型DX推進支援サポート「SOLVE EIGHT」事業を発表しました。
今回の提携では、その「伴走型支援」と、ジョイゾーが対面開発で培った、企業とともに成長するシステム開発のノウハウを融合させます。それにより、新たな価値の提供が可能になったとのことです。
緊密な連携体制を構築し、kintoneを用いた業務システム開発や教育サービスの提供によるデジタル人材の内製化など、一貫したDX化を支援していきます。
2. ブライダル業界向け婚礼ソリューションパッケージ「IRERO ~indicate real road~」
今回の業務提携におけるDX支援の第一弾として、ブライダル業界向け婚礼ソリューション「IRERO ~indicate real road~」(以下、IRERO)を展開します。
IREROは、婚礼業務に必要不可欠とされる、婚礼情報のための営業支援プラットフォームです。
婚礼の運営では、顧客情報や打ち合わせ情報など、多岐にわたる情報の管理が必須となります。あらゆるブライダル企業では、これらが部署ごとに保持されることで、情報の管理が煩雑となり、業務効率が著しく低下するという課題がありました。
その課題に対し、IREROでは、婚礼に関わる情報をkintone上で一括管理します。「カルテ」アプリによって、複数の情報を一画面で閲覧/登録することが可能です。また、シームレスな情報共有によって、業務改善の実施をサポートできます。
IREROは、八芳園が設計および監修を行い、ジョイゾーが構築を行った、kintoneでのオリジナルシステムとなります。
両社はIREROを用いた婚礼ソリューションの展開によって、DX化の推進が急務であるブライダル業界全体の底上げに注力していきます。