2022年の平均総額は2万47円でした。お年玉をもらった割合は89.7%を占めます。
2016年から小学生のお年玉の平均総額の推移を見ると、2020年までは毎年増額、2021年に減少に転じ、2022年も減少傾向継続でした。学研教育総合研究所によると、コロナ禍での年末年始の外出控えとともに、保護者・親族の経済事情の変化によるものと考えられます。
なお、お年玉の使い道は、1位貯金(81.0%)、2位おもちゃ(24.6%)となっています。
小学生の将来就きたい職業を聞いた結果が図2です。
2022年の1位は、男子が「YouTuber」、女子が「パティシエ」でした。
親世代が子どもの頃だった1995年の場合、1位は男子が「プロサッカー選手」、女子が「保育士・幼稚園教諭」でした。
好きな教科と役に立つと思う教科を聞いた結果が図3です。
一番好きな教科は、10年連続で「算数」です。2位以下は「体育(保健体育)」、「図画工作」、「国語」、「好きな教科はない」の順で続きます。
将来役に立つと思う教科は、「算数」「国語」「外国語」でした。順位と傾向とも、2017年、2018年、2021年の調査結果と大きな変化は見られません。上位3教科で全体の70.2%を占めます。
一方、「役に立つ教科はない」と答えた割合は、2021年の6.0%%から2022年は8.3%と2.3ポイント増えています。すべての学年で上昇し、特に6年生は5.5%から10%と4.5ポイントも上昇しています。
学校でのタブレット・PCの使用状況を聞いた結果が図4です。
「支給されていて使っている」と答えた割合は77%で、全体の約4割が端末を持ち帰りしていると回答しています。一方、「支給されていない」という回答は12%と必ずしも低くありません。
幼稚園児と保育園児、その保護者を対象に、外で遊ぶ頻度を聞いた結果が図5です。
2017年の調査と比較すると、幼稚園児が1週間に外で遊ぶ日数は2.8日から2.4日に減少しています。保育園児も2.5日から2.3日に減少しました。幼稚園児の場合、「外で遊ばない」と答えた割合は5.5%から11.2%へ大きく伸びています。
なお、スマートフォンやタブレットの使用の賛否を聞いたところ、「将来的に必要だと思うが、今から使わせたくはない」と答えた割合がもっとも多く、57.2%を占めます。2位は「賛成」で35.4%、3位は「反対」で7.2%という結果でした。
小学生と幼児の習い事を聞いた結果が図6です。
幼児、小学生とも習い事1位は「水泳」でした。「水泳」が1位なのは幼児では2017年から、小学生はでは2013年から不動の1位となっています。
調査では月の読書量も聞いています。小学生の月の読書量は2.8冊でした。2014年の調査以降で最低冊数となります。10冊以上読む割合は10.8%で、この値も過去最低です。
幼児の月の平均読書量は3.9冊で、1冊も読まない割合は23.8%でした。