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まだ誰も知らない…ICT、IoT、AI技術を取り入れたDX豚が、とにかく美味い理由

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 株式会社Eco-Porkは、2023年4月12日に、消費者向けに豚肉の提供を行う専用ECサイトを公開しました。養豚DXシステムにより養豚とおいしさを科学する同社。ECサイトの参加養豚農家数を拡大することで、1,000人以上のユーザー獲得を目標としています。

 養豚のDXとは、具体的にはICT・IoT・AI技術を駆使した生育環境の管理などの取り組みです。

 では、養豚はDXでどのような効果が出ているのでしょうか。2017年に創業したEco-Porkは、豚肉生産の全プロセスを可視化・効率化し、持続可能な養豚業の実現を進めています。そして、その成果が徐々に浸透し始めています。同社が提供する養豚DXシステムは、国内養豚業の約10%(出荷豚換算180万豚/年)で使用されており、導入農家では平均7%/年の成績向上も達成しています。

 養豚業がDXすることで、なぜ豚肉がおいしくなるのでしょう。

 重要なのは、生産環境の管理です。生育環境や衛生状態などを効率的かつ適切に管理します。これにより、従来の養豚業に比べて、豚の健康状態をより良好に維持できるようになりました。病気の予防や発生した際の早期発見・対応が可能になったことで、豚の生育状況を的確に把握することができます。

 とくに、豚はストレスを感じると、肉質に影響が出ることが知られています。従来の養豚業では、飼育環境が過密になったり、餌の供給が不足したりすることがありました。しかし、DXにより、豚の行動や健康状態を常に監視し、ストレスを感じる状況を最小限に抑えることができます。その結果、肉質が向上したおいしい豚肉が生産できるようになったのです。

 また、豚肉の品質向上には、飼育から出荷までのプロセスも管理も必要です。生産現場での豚肉の出荷前の検査が徹底されており、品質に問題のあるものは出荷されません。また、生産現場から出荷先までの配送状況も管理されており、豚肉が最適な状態で届くようにしているといいます。

 このように、飼育から出荷までの過程全体を管理することで、品質にばらつきが生じることがなくなり、安定した品質の豚肉を提供することができるようになりました。

 以上のように、養豚をDXしたことで、豚の生産環境の管理が効率的に行われ、豚の健康状態が良好に保たれ、ストレスが軽減されることで肉質が向上し、品質にばらつきが生じることがなくなりました。これにより、豚肉の味わいが格段に向上したのです。

 生き物を扱うビジネスは、一見、デジタル化とは遠いものととらえがちですが、DXはおいしい豚肉生産にもたしかに貢献しているのです。

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