XR技術を駆使した購買体験イベント、小田急百貨店新宿店で期間限定実施

　今回のイベントは、XR（AR：拡張現実・VR：仮想現実・MR：複合現実などの総称）技術を活用したものです。「リアルとデジタルを融合したくつろぎを感じる新たなフィッティング体験」を通じた、商業施設での購買支援サービスの検証を目的に実施します。

　イベントの特設ブースは、購買客がゆったりとくつろげるようにデザインされています。利用者は店舗内で、自身の足にスマートフォンをかざすことで、ハルクスポーツで実際に販売しているシューズをバーチャル試着することができます。

　利用者はまた、空間に広がるデジタルヒーリングの世界を体験できます。AR技術で店舗空間に表現された、雪や氷、オーロラなどの自然界のヒーリング要素を楽しみながら、氷の惑星に足を踏み入れたかのような没入体験を味わうことが可能です。体験中にバーチャル試着を行うことができ、気に入った商品をそのまま店舗で実際に購入することもできます。

　なお、同イベントは誰でも無料で体験できます。

　新型コロナウイルス感染拡大の影響により、インターネット経由でのモノの購入が伸長しています。そして商業施設は、従来型の物販からの変革が求められています。購買客が店舗に足を運ぶこと自体に楽しさを感じ、店舗内でより長く時間を消費してもらえる「体験志向型」店舗への変革です。今回のイベントでは、XRを活用し、リアルな店舗にデジタルの体験を掛け合わせます。それにより、店舗での滞在時間をより楽しく、快適にできるようにすることを目指します。

　同イベントにおける各社の役割は以下の通りです。

・小田急電鉄は、多彩な魅力を持つ新宿のまちづくり活動の一環として、XRによるデジタルと現実世界が融合した新しい感動やワクワクにあふれる街の実現に寄与します。
・小田急百貨店は、同イベントの会場となる小田急百貨店新宿店ハルクのスペースを提供し、イベントの実現に向けて顧客との接点を創出します。また、今後もXRを活用したリアルとデジタルが融合された体験から、そのまま購買へとつながるサービスなども検討していきます。
・ドコモはMESONと共にXRコンテンツの企画開発を行い、店舗への送客、購買の支援およびその効果検証を担います。

　そして3社は、商業施設内でのXRの活用により、ニューノーマル時代において、いつものお出掛け先やショッピングがより魅力的になるXRサービスの受容性を検証します。

　「SAINT RAY（サン・レイ）」イベントの概要は、以下の表の通りです。