両者が人材育成分野で提携した背景には、IT人材不足があります。経済産業省によると、IT人材は2030年には最大79万人不足するといいます。世界でデジタル環境が加速する中、日本が後れをとらないためにもIT人材の育成は急務とされています。さらに、高校の教育課程で2022年度よりプログラミングが学習内容とされる「情報」科目が必修となり、教科書やカリキュラムが一新します。
そこで東京滋慶学園はテックピットの教育、人材育成分野で提携し、業界に直結した職業教育の実現に乗り出すことにしました。
両者による提携内容は次の通りです。
・IT業界の職業を目指す高校生の勤労観及び継続的な学習意欲の醸成を目的とした教育プログラムの共同開発と提供。
・教育課程の専攻分野の実務に必要となる知識、技術及び技能の修得又は向上に資する教育プログラムの共同開発と提供
東京滋慶学園は、2023年4月開校予定の「さいたまIT・WEB専門学校」で人材育成に取り組みます。ITのエンジニアやプログラマーの育成を通じて社会に貢献することを目指し、業界に直結した専門学校として即戦力のIT人材を育成していく考えです。同校では正規課程とは別に、エクステンションセンターによる4つの教育プログラム(自立学習支援・産学連携教育・生涯学習・X-Tech教育)を用意。一部の実習授業を除き、講義・演習科目は対面またはオンラインを選べる授業方式を採用するなど、学生に応じた教育システムを特徴に打ち出します。
設置学科は、システムエンジニア、プログラマー、プロジェクトマネージャー、AI・データアナリストを専攻する「高度専門士情報技術科」(昼間部4年制)と、Webデザイナー、Webプログラマーを専攻する「情報技術科」(昼間部2年制)を用意します。