まず、マーケティングデータの活用・管理に取り組んでいるかを聞いた結果です(図1)。

図1:マーケティングデータの活用・管理に取り組んでいますか。
結果は、約半数の企業が「取り組んでいる」と回答し、その数は昨年より増加しています。一方で、データマネジメントへの取り組みは「未定・予定なし」と回答する企業数も増えています。取り組み状況の二極化が進んでいることが分かります。
業種別の取り組み状況を示した結果が図2です。

図2:マーケティングデータの活用・管理に取り組んでいますか(業種別)。
通信サービス、運輸/エネルギー、金融/証券/保険といった業種でデータマネジメントへの取り組みが進んでいます。一方、商社、流通/小売、その他のサービス業は取り組みが遅れていることが分かります。
マーケティングデータの管理・利活用のステージについて聞いた結果が図3です。

図3:マーケティングデータの管理・利活用のステージはどれに最も近いですか?
統合基盤に多くのデータを統合済みである企業が24.2%で、昨年比1.5倍に増えています。統合に留まらず、「分析利用」のステージにある企業は12.6%で、昨年比1.8倍に増加しました。
一方、データの部分的なデータの連携のみを実行し、多くのデータは統合されていないステージの企業は50.8%と半数を占めています。多様なデータを基盤に集約するまでの壁は依然として高いことが伺えます。
データ活用の取り組みで何を期待するのか。期待したい成果を聞いた結果が図4です。

図4:データ活用の取り組みで期待したい成果は?
「営業活動とマーケティングデータの連携(セールスイネーブルメントやABMなど)」に主眼を置く企業が43.7%と最も多くなりました。「PDCAサイクル実現」(39.8%)に次いで、「Webサイトのコンテンツ強化(コンテンツマーケティング)」(37.5%)への注目も高くなっています。Webサイトなどのデジタル顧客接点で得たデータを営業活動に活用するなどの目的が垣間見えます。