山口県岩国市が母子手帳アプリ「母子モ」を採用、「母子モ♡いわくに」として子育てをサポート

　岩国市では、第1子または第2子を出産したときには「いわくに子宝給付金」が支給されます。また、第3子以降を出産したときには「出産祝金」が支給されます。子ども1人につき10万円を支給し、子どもの誕生を祝っています。また、以下のような施策も実施されています。

・おたふくかぜワクチンの費用の一部助成
・生後6カ月から中学3年生までの子どもを対象にインフルエンザ予防接種費用の一部を助成する「こどもインフルエンザ予防接種助成事業」
・中学３年生までの子どもの医療費の助成
・小学校・中学校の学校給食の無償化

　こうして子育て世帯の経済的負担を軽減するとともに、子どもの健やかな成長を支援するための仕組みが整っているといいます。今回、子育て情報発信の新たなツールとして、母子手帳アプリの「母子モ」が採用されました。

　山口県岩国市に採用された「母子モ♡いわくに」は、スマートフォン・タブレット端末・PCに対応したサービスです。以下のような機能があります。

・妊産婦と子どもの健康データの記録・管理
・予防接種のスケジュール管理
・出産・育児に関するアドバイスの提供
・離れた地域に住む祖父母など家族との共有機能
・市が配信する地域の情報

　これらは、育児や仕事に忙しい母親や父親を助けてくれる機能となっています。
　育児日記として使用できる「できたよ記念日」は、厚生労働省の母子健康手帳様式例などをもとに作成したものです。母子健康手帳の「保護者の記録」を含む、発達段階や子育てにかかわる記念日を写真やメッセージと共に記録できます。さらに、子どもの成長・発達の目安としての役割も備えています。
　また、アプリを通じて自治体からの注意情報や、保健師からのアドバイスといった情報をテキストや動画で必要な人に即時に届ける機能があります。これは、新型コロナウイルス感染症の影響により社会的に環境変化がある中でも有効です。それにより、非常時においても安心して出産・子育てができる環境づくりをサポートします。

　「母子モ♡いわくに」の主な機能は、以下の表の通りです。

　母子モでは、子育て関連事業のオンライン化を支援するサービス「母子モ 子育てDX」サービスを提供しています。「母子モ」アプリは今後、「母子モ 子育てDX」を通じて、自治体・子育て世帯・医療機関をICTでつなぎます。そして、子育てに関わる社会課題の解決と、新たな価値を生み出すサービスへと発展していきます。結果として誰もが安心して妊娠・出産・子育てができる社会の構築を目指します。

　なお、「母子モ♡いわくに」サービスの概要は、以下の通りです。