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愛媛県大洲市が観光DX、VisitOzuに旅行システムTXJを導入しマーケティング強化

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愛媛県大洲市は2022年3月4日、同市の観光サイト「VisitOzu」に、旅行プラットフォーム「Tourism Exchange Japan(TXJ)」を導入したことを発表しました。観光DXの推進に向けた、地域独自の体験コンテンツの拡充や、旅行者データの蓄積と活用などが目的です。TXJを通じて予約された顧客データは、運営事業者に蓄積されます。Webサイト内での予約購買、旅行者データを用いたデジタルマーケティング展開など、観光マーケティングの強化を進めていきます。

 TXJは、同名の合同会社Tourism Exchange Japan(本社:広島県広島市)が提供する、観光地単位のDXシステム(TXJシステム)です。自治体や観光協会などでのディスティネーション(観光)マーケティングや、宿泊、体験アクティビティなど、地域事業者におけるオンライン在庫管理・流通システムとして活用されています。  世界各国のオンライン旅行サイトや旅行会社に接続できるほか、地域単位で予約販売データを収集でき、ディスティネーションマーケティング成果を可視化できるなど、さまざまな機能を備えた旅行プラットフォームです。日本では青森県八戸市、奈良県、石川県金沢市などが先行して導入していますが、今回、愛媛県大洲市が四国地方では初の導入とのことです。  新型コロナウイルス感染症の影響により、観光業は甚大なダメージを受けています。大洲市でも、インバウンドの激減に伴う国内観光誘致の強化が喫緊の課題となっていました。また、デジタル化が急速に進展する中で、地元産品やコンテンツのオンライン展開も求められていました。そこで、観光DXやデジタルマーケティングを目的として、今回のTXJの導入に至りました。  TXJ導入のポイントとして、以下が挙げられています。 1. 地域独自の体験コンテンツの拡充
 外部のOTA(オンライン・トラベル・エージェント:オンライン旅行代理店)を活用する場合、供給量の観点から体験コンテンツは、「メジャー」で「動員しやすいもの」を優先して掲載していました。TXJを導入することにより、予約まで自治体で直接対応できるようになります。それにより、これまでは載せることのできなかった、「付加価値の高い特別感のある体験コンテンツ」や「オリジナル旅行商品」を提供していく予定です。 2. 旅行者データの活用によるデジタルマーケティングの強化
 外部OTAを活用する場合、旅行者のデータ(宿泊情報など)は自治体へ蓄積されません。TXJを通じて旅行者が直接予約をすることで、旅行者データが蓄積され、一気通貫のマーケティングが実現可能になります。  大洲市では、独自に掲げる「大洲市観光まちづくり戦略ビジョン」の一環で、欧米豪を重点ターゲットとしたインバウンド戦略を推進しています。しかし、2020年以降、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、日本を訪れる外国人旅行者数は激減しました。  一方、国内旅行者においては、コロナ禍における「短時間」「近距離」でのマイクロツーリズムという新たな旅行スタイルが注目されるようになりました。そこで同市でも、国内旅行者も観光戦略のターゲットに取り込むなど、戦略ビジョンを一部見直しながら取り組んでいます。  2022年3月4日時点でサイトに掲載中の体験コンテンツとして、以下が紹介されています。 1. 案内人と巡る:名建築「臥龍山荘」と愛媛郷土料理
 風情ある町並みを散策した後、数寄屋の名建築で名高い「臥龍山荘」を案内します。名月の「月光反射」や河岸庭園を案内することで、臥龍山荘の魅力を伝えます。昼食は、元禄元年創業の老舗料亭「いづみや」で、南予地域の鯛めしと炙り鯛めしの食べ比べをします。 2. 着物で人力車:城下町大洲を散策
 城下町大洲の雰囲気に合うアンティークな着物体験ができます。着物姿で人力車の中から、大洲の町並みを観光します。名建築・臥龍山荘と着物姿での共演を写真に収められます。 3. プロカメラマンと巡る臥龍山荘フォトツアー(初心者コース)
 大洲の撮影ポイントや、撮影の仕方などを教わりながら巡るフォトツアーです。歴史や文化など大洲を知り尽くした案内人も同行するので、魅力的なスポットを余すところなく撮影が可能です。 4. 名建築「臥龍山荘」を貸し切りで呈茶体験
 静寂に包まれた不老庵で、非日常の呈茶を体験できます。茶道裏千家・淡交会の地元会員による呈茶も提供されます。 5. 案内人と巡る:路地裏散策
 案内人とともに、昭和を感じる街なかを散策します。一本路地に入ると、迷路のように複雑な路地裏があります。路地裏散策で、大洲でのリアルな暮らしを体感できます。  愛媛県の南予地方に位置する大洲市は、肱川(ひじかわ)の恵みを受けて栄えてきた城下町です。城下町として江戸時代の古き良き街並みは今もその面影を色濃く残しています。大洲の見どころとして、以下が紹介されています。 ・大洲城
 江戸時代初期、築城の名手とうたわれた藤堂高虎により築城されました。戦後、木造天守として四層四階で復元されました。高さ19.15m。大洲城を貸し切って「城主気分」を味わえる「キャッスルステイ」も2020年よりスタートしています。 ・大洲のうかい
 岐阜県長良川、大分県三隅川と並ぶ日本三大鵜飼の1つ。国内でも珍しい「合わせうかい」という手法をとります。鵜船と屋形船が非常に近い距離で並走します。手を伸ばせば鵜に届きそうな迫力で、思わず船べりへ身を乗り出してしまうほどです。 ・臥龍山荘
 肱川随一の景勝地「臥龍淵」に、10年余りの歳月をかけて建てられた数奇屋造りの建築です。日本の茶の湯文化を守るために作られました。2011年に、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの一つ星を獲得、夢の美術館 世界の名建築100選にも選ばれました。 ・古民家宿
 城下町には、歴史的な邸宅が改装された古民家ホテルが広がります。「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」(管理・運営:バリューマネジメント)では、まるで大洲の城下町で暮らしているかのような特別な体験ができます。  VisitOzuは、大洲市の観光情報Webサイトです。大洲城や臥龍山荘が佇む城下町、古民家宿などの宿泊施設、体験ツアー、お土産銘菓などを紹介しています。
サイト名 VisitOzu
URL https://jp.visitozu.com/
公開 2020年3月

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