北海道銀行は、顧客の口座開設を非対面で実施できるようにするスマートフォン向けアプリ「北海道銀行 口座開設アプリ」を導入しました。2021年3月1日より運用を開始します。アプリの導入を支援した日本IBMが2021年2月26日に発表しました。
北海道銀行はスマホアプリを顧客に提供することで、普通預金口座の開設、投資信託口座の開設、デビッドカードの申込みなどを非対面で手続きできるようにします。
ポイントは、非対面で本人確認できる仕組みを取り入れたこと。運転免許証などの本人確認書類と、顔の自撮り写真を生体認証で照合し、高い精度で本人かどうかを識別できるようにしています。これにより、郵便物を介さずとも即時に本人確認を済ませられ、最短一週間程度で新規口座を開設できます。不正な口座開設の申し込みを抑制する効果も見込めます。
ポラリファイが提供するオンライン本人確認サービス「Polarify eKYC」を、日本IBMが開発したスマホアプリに組み込むことで実現しました。
本人確認の照合などは、クラウドサービス「IBM Cloud」上で行われます。地方銀行への導入実績のあるクラウドサービスで、高いセキュリティ機能を備えるのが特徴です。
日本IBMは今回、スマホアプリの開発、クラウド基盤の提供に加え、顧客が使いやすいアプリの画面設計も支援しました。また、他の金融機関で培ったスマホアプリ構築ノウハウなどを生かしたコンサルティングサービスも提供しました。