楽天グループは2023年4月20日、1万人の回答を数時間で集められる「1万人モーメント」を発表しました。同社のクラウドソーシングサービス「楽天超ミニバイト」を活用します。テーマの作成から収集データのダウンロードまでをワンストップで実施する「オーダーシステム」のメニューとして提供開始します。
「1万人モーメント」は、事業者が今気になるテーマについて1万人分の回答を集めることができるサービス。市場調査やトレンド調査などの用途を想定します。1万人の回答データを最短数時間で収集できるのが特徴です。
回答する対象者は、楽天グループが運営するクラウドソーシングサービス「楽天超ミニバイト」を利用する人(楽天会員)です。このサービスは、データ入力やチェック、アンケートなどの「タスク」を楽天会員が“ミニバイト”として実施するもの。アンケートなどに答えた人にポイントを付与する仕組みとなっています。
これまでは事業者が楽天に依頼し、「楽天超ミニバイト」を使ってアンケートなどを実施してきました。「タスク」の作成や楽天ポイントの進呈対象となる作業などを楽天が代行してきました。今回、事業者が自ら「タスク」作成する「オーダーシステム」と呼ぶサービスを新たに提供開始します。これにより事業者は、「タスク」の作成を自社で進められるほか、集まったデータのダウンロードも自社でできるようになります。管理画面を使えば、収集中のデータをリアルタイムに確認することも可能です。
「1万人モーメント」は「オーダーシステム」の1メニューとして提供されます。今後はメニューを順次拡大する予定で、指定の条件でユーザーが撮影した画像を集められるメニューなどを提供する予定です。
「1万人モーメント」の利用料は1オーダーあたり9万9000円(税込み)。収集回答数は1オーダーあたり1万件となります。
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