東芝データは2023年1月31日、冷凍食品の売上ランキングを発表しました。売上金額をもとに2022年の東日本と西日本の順位を発表しました。
今回の冷凍食品の売上ランキングは、東芝グループが提供する電子レシートサービス「スマートレシート」の利用データをもとに作成しています。約100万人の会員のレシートデータから得られる購買データを使い、冷凍食品の売上金額順にランキングを作成しました。
東日本と西日本の冷凍食品の売上ランキングが図1です。
東日本の1位は「パスタ」で10.30%を占めます。2位は「餃子」(6.49%)、3位は「からあげ」(5.77%)でした。
西日本の1位は「うどん」で9.69%を占めます。2位は「パスタ」(8.60%)、3位は「餃子」(6.17%)でした。
両エリアとも麺類が1位でした。西日本に限ると1位と2位が麺類で、1位と2位を合わせると、冷凍食品の売上のうち約18%を麺類が占めていることになります。
なお、うどんのシェアを地域別に見ると、四国地方は全体の約13%、近畿地方は約12%と割合が高くなっています。関東地方(約5%)より2倍以上のシェアを占めていることになります。
東日本の結果を見ると、餃子やからあげといったおかずが上位にランクインしています。調査を実施した東芝データは、おうち時間増加に伴う家飲み時に冷凍食品が活躍していると推察します。
なお10位以下を見ると、西日本ではたこ焼き、お好み焼きが20位圏内に入っているのも特徴的です。
2021年から2022年にかけて西日本で売上が増えたもの、減ったものをまとめたのが図2です。
2021年と2022年の売上を比較したところ、西日本で売上を大きく伸ばしたのは「たこ焼き」で0.41%増加しています。「うどん」(0.28%増)や「餃子」(0.24%増)も売上を伸ばしています。
一方で2021年から2022年にかけて売上が減っているのは、「餃子」で0.51%減でした。「からあげ」も0.33%減っています。
東日本の2021年と2022年の売上を比較した結果が図3です。
東日本の場合、2021年から2022年で大きく売上を伸ばしたのは「餃子」で0.59%増でした。「うどん」(0.35%増)や「パスタ」(0.29%増)も売上を伸ばしています。さらに「今川焼」も5番目に伸び率が高くなっています。
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