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大阪王将が炒め調理ロボット導入、定番メニュー約60品のうち約20品の調理工程を完全再現

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餃子専門店「大阪王将」を運営する大阪王将は、3店舗に調理ロボットを導入します。人手不足解消や省人化を図るのが狙いです。調理ロボットの導入を支援したTechMagicが2024年6月3日、発表しました。

大阪王将が導入する調理ロボットの名称は「I-Robo」。攪拌や加熱、調理後のフライパンの洗浄といった一連の動作を自動化するロボットで、熟練の職人のレシピを自動で再現するのが特徴です。メニューに応じて加熱温度、加熱時間、フライパンの回転スピードや方向を調整できるため、人手不足の解消と省人化を見込めます。

大阪王将は2023年10月、大阪王将西五反田店で「I-Robo」を試験導入。約半年使用し続けたところ、同店では職人が複数の「I-Robo」を操作しながら次の調理の食材の準備や接客に時間を割けるようになりました。混雑時には料理の提供時間が短縮して客数が増える効果もありました。さらに「I-Robo」を活用することで新メニュー「逸品料理+炒飯」の提供も実現。客単価のアップにもつながりました。これらの成果を評価し、今回新たに3店舗に「I-Robo」への導入を決めました。

なお、新たに導入するのは「I-Robo」の新版(I-Robo2)。新版はサイズが従来モデルよりコンパクトになり、洗浄性やタッチパネルの操作性が向上しています。安全ガードや循環フードなどのオプションも追加可能で、多様なニーズに対応できるようになっています。

炒め調理ロボット「I-Robo2」(出典:TechMagic)

ちなみに大阪王将では、調理の速さとクオリティを1級から3級までの3レベルで審査する調理検定試験制度を整備。TechMagicでは全国に17人しかいない調理1級を持つ熟練職人の技術を研究し、「I-Robo」はその技術を完全に再現できるよう設計しています。これにより、大阪王将の定番メニュー約60種類のうち、炒め物メニュー約20品を調理することが可能です。重たい中華鍋の調理が減り、過酷な厨房環境の改善と人手不足の解消も期待されます。

今回I-Robo2を導入するのは、大阪府枚方市の大阪王将長尾店、埼玉県三郷市の大阪王将ららぽーと新三郷店、東京都台東区の大阪王将御徒町駅前店です。とりわけ、ららぽーと新三郷店は商業施設のフードコート内にオープンした店舗となるため、混雑したフードコートで複数料理の同時提供のオペレーションを検証していく予定です。御徒町駅前店ではオール電化の店舗での運用を検証する予定です。3店とも「I-Robo」を2台導入します。

TechMagicは、「I-Robo」が人手不足の解消だけでなく、大阪王将が大切にする“幸せな食シーン”を広げる一助となるよう改良を続けていきます。今夏発売される「I-Robo2」は、サイズのコンパクト化や操作性の向上により、これまで導入が難しかった店舗でも導入が広がることを期待しています。炒め調理ロボットの導入店舗は今後も拡大予定となっています。

関連リンク
TechMagic株式会社
https://techmagic.co.jp/




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