近年、企業のマーケティングにおいて、SNS活用の重要度が高まっています。同社は今回、SNSに特化した「SNSパネル」「インフルエンサーパネル」という2つのパネルデータを構築しました。
「SNSパネル」は、Pontaリサーチ会員を対象に聴取した、以下のような項目に関する調査データです。
・SNSアカウントの保有
・情報の発信、閲覧の状況
・検索、投稿のジャンルなど
パネル数は約16.5万人です。このパネルデータは、企業がSNSを基軸にしたターゲティングや、SNSの利用状況を加味したネットリサーチなどの際に利用できます。
また「インフルエンサーパネル」は、SNSパネルと同様のSNS利用状況の調査に加え、「定期的に情報発信」し、「一定数のフォロワーを抱えている」会員に、PR投稿の許諾を得たパネルデータです。パネル数は約1.5万人です。このデータは、商品・サービスのPR依頼や、情報の拡散元となる可能性がある会員に絞ったプロモーション、購買特性の傾向分析などに利用可能です。
「SNSパネル」「インフルエンサーパネル」の両パネルデータを組み合わせることで、インフルエンサーとフォロワー層を比較したリサーチや、施策の結果分析も可能となります。

図1:提供が開始される2つのパネルデータ
両パネルデータの特徴として、以下が挙げられています。
・パネル数のデータ規模:SNSパネル約16.5万人、インフルエンサーパネル約1.5万人
・パネルデータを活用して絞り込んだ会員に向け、多角的なアプローチが可能( アプローチの手段としては、LMが提供するメール、郵送DM、アプリ、SNSなど)
・サステナブルパネル、自動車パネル、住宅パネル、金融パネルなどの各種専用パネルと掛け合わせた分析も可能
・インフルエンサーパネルについては、事前にPR投稿の依頼について許諾を得ているため、スピーディーに施策を実行可能
企業における両パネルデータの活用イメージとしては、以下のようなものになります。
➀商品・サービスのPRをインフルエンサーに依頼
例)特定のSNSでフォロワー数が500人以上の方に、商品・サービスのPR投稿を依頼
(LMからインフルエンサーへの依頼時に、投稿にPR案件であることの明示を促します)
➁SNSを基軸にしたプロモーション展開
例)SNSでファッションの情報収集をしている会員や、特定のSNSでフォロワー数100人以上の情報拡散を見込める会員に向けたプロモーションを展開
③SNS利用状況を加味したネットリサーチ
例)美容グッズに関する投稿を積極的に行っている会員に、新商品の受容性に関するアンケートやインタビュー調査を実施
④インフルエンサーの購買特性の傾向分析
例)実利用データとSNSの利用状況を掛け合わせ、食品に関する情報を検索している会員の購買傾向を分析

図2:企業におけるSNSパネル・インフルエンサーパネルの活用イメージ
なお、LMでは、同パネルの構築にあたり、2021年2月26日~3月14日の期間で、Pontaリサーチ会員に対して「SNSの利用状況に関する意識調査」および「インフルエンサーに関する調査」を実施しました。有効回答数 として、「SNSの利用状況に関する調査」では165,732サンプル、「インフルエンサーに関する調査」では15,384サンプルを得ました。
同社は、SNSパネル・インフルエンサーパネルをはじめ、企業のマーケティングにおける調査ニーズを捉えたサービスの提供を通じ、マーケティング支援の強化を図っていくとしています。