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IDやパスワードを使わない認証の仕組みを武器に、日本での事業拡大を目指すPAY ROUTEとは?

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強固なセキュリティを施した決済ソリューションを提供する株式会社PAY ROUTE。「複合FinTechの力により、安心で笑顔の溢れる世の中をつくり続ける」をパーパスに掲げ、社会課題の解決に乗り出します。具体的にどんな事業を展開し、会社として何を強みに打ち出すのか。さらにPAY ROUTEが求める人物像とは…。PAY ROUTE 取締役副社長の清水友大氏と執行役員の土屋政紀氏による対談から、同社が描く未来を読み解きます。

IDやパスワードを使わずに認証できる新たなシステムを提供

清水:当社はVisaインターナショナルから正式に認可されたアクワイアリング・エージェント(AA)として、クレジットカード加盟店業務を営んできました。クレジットカード業界で10年以上の実績があります。もともとはクレジットカード決済の手数料を下げるサービスを中心に展開していましたが、現在は「クレジットカード決済事業」「オンライン決済事業」「セキュリティ開発事業」「決済ソリューション開発事業」といった具合に、事業領域を拡大しつつあります。

土屋:そんな当社が特に注力しているのが、特許製品である認証システムを活用したオンライン決済サービス「ROUTE PAY」ですね。認証時に使われるIDやパスワードを用いないのが最大の特徴で、フィッシング詐欺の被害を防ぐ効果的な手段として多くの顧客から評価をいただいています。

清水:認証システムの多くが、IDやパスワードを使ってアカウントを管理するのが一般的ですよね。しかし当社の「ROUTE PAY」は、個人を特定するための情報を使いません。つまり、IDやパスワードといった一般的な管理手法を用いずに認証することができます。最近はワンタイムパスワードや多要素認証を使うケースが増えていますが、こうした仕組みとも一線を画す新しい認証システムとなっています。

写真:PAY ROUTE 取締役副社長 清水友大氏

土屋:認証というと、セキュリティレベルを引き上げるためにプロセスが複雑になる傾向がありますよね。「ROUTE PAY」ならこうした手間もかかりません。具体的には、4桁の番号をスマートフォンに入力するだけ。これだけで認証できるので、「難しい認証方法は分からない」「IDやパスワードを覚えられない」などという人でも簡単に認証を完了させられます。

清水:この利便性や簡便さこそが、当社の「PAY ROUTE’s Values」である「シンプルにこだわりを」を体現しているというわけです。「ROUTE PAY」は高齢者や技術に不慣れなユーザーでも簡単に使えるのが魅力となっています。例えば、オンラインショッピングや銀行取引の際にIDやパスワードを何度も入力する手間を省くことができます。これにより、利用者のストレスを大幅に軽減できるわけです。簡単に認証できる一方、フィッシング詐欺に対する高い防御力も併せ持っています。「ROUTE PAY」のこうした強みを全面に打ち出すことで、多くの人に安全で便利な決済体験を提供できるというわけですね。

従業員の主体性を生み出すフラットな組織体制が売り

土屋:「ROUTE PAY」のような、これまでにないソリューションを開発・提供できるのは当社の強みです。この強みを支えているのが、当社ならではの組織にあると言えますね。

当社では全従業員が自分の意思で業務を遂行するティール型組織を採用しています。フラットな組織にすることで業務のスピードが上がり、大企業に負けない競争力を持つことができます。例えば、新しいプロジェクトを立ち上げる際には、メンバー全員が自分の役割を理解し、主体的に取り組むことができます。これにより、新しいプロジェクトでも短期間で結果を出せるようになっています。

写真:PAY ROUTE 執行役員 土屋政紀氏

清水:フラットな組織になったことで、メンバーのエンゲージメント向上にも寄与していますね。例えば、当社のコーポレートスタッフは、繁忙期には100件ほどの契約を同時に進めつつ、総務・人事業務もこなしています。自分の仕事が会社の売上にどれほど影響を与えているのかを理解し、それが業務に対するモチベーションとなっています。このように自分の役割を能動的に捉え、周囲をフォローできるスタッフが大勢いるのが当社の強みの1つですね。

土屋:アウトソーシングを積極的に活用しているのも強みですよね。当社にとって基幹サービスと言える決済ソリューションやクラウドサービスはストック型のビジネスで、顧客の増加によってMRR(Monthly Recurring Revenue)も拡大するビジネスモデルです。つまり、社員数を安易に増やせばストックビジネスである強みが薄まりかねません。そこで当社にとって重要で欠かせない業務を内製化する一方、営業やシステム開発などの外注可能な業務は積極的にアウトソーシングしているわけです。このメリハリが基幹事業を成長させ、社内の生産性向上も見込めるようになるのです。

認知拡大のための施策強化で国内外の評価アップを目指す

清水:オンラインによる決済が増える中、当社の役割はますます重要になると考えます。安全性をいかに担保するか、いかに簡単で使いやすい決済にするかを常に意識し、これからも「複合FinTechの力により、安心で笑顔の溢れる世の中をつくり続ける」のパーパスを実現するソリューションを提供していく考えです。とりわけフィッシング詐欺をはじめとするサイバー犯罪の根絶に挑戦し、日本が抱える社会課題の解決に貢献できればうれしいですね。

土屋:国内での事業強化を加速させる一方、海外市場への展開を積極的に進めています。現在、複数の海外企業や金融機関との提携を進め、海外での技術的な評価も高まっています。評価をさらに高められれば、今後は「逆輸入」のような形で日本での評価も高められるのではと期待します。その結果、当社ソリューションの認知も広められるのではと考えます。

清水:「ROUTE PAY」のOEM先も増やしたいですね。当社が保有する技術を多くのクライアントに使ってもらうことで、サービスを普及させられればと考えます。さらに、全国の学校向けに提供する部活動管理システム「スクウる。」の展開にも注力したいですね。

土屋:はい。この部活動管理システム「スクウる。」は、学校の部活動に関する課題を解決するために開発されました。例えば、課外活動で必要なお金のやり取りは、学校の管理下で実施しないのが一般的です。そのため、お金にまつわるトラブルが発生しかねない状況でした。「スクウる。」はお金の流れを見える化し、学校も保護者も安心して子どもたちを課外活動に送り出せるようにします。教育現場でのキャッシュレス化を推進するほか、学校運営の効率化にも寄与できるのが「スクウる。」の強みですね。

清水:一方、当社では新たな顧客獲得スキームの確立にも力を入れています。これまでの営業スタイルは見込み顧客の店舗やオフィスを直接訪問し、その場で商談を進めるケースが少なくありませんでした。しかし、当社を十分知らないことが多く、商談をスムーズに進められないことが課題となっていました。そこで今後は、当社の認知拡大のためにパブリックリレーションズやデジタルマーケティングも本格的に取り組んでいく考えです。

土屋:その一環として、コーポレートサイトを全面的にリニューアルし、当社の取り組みや強み、訴求ポイントを積極的に配信できるようにしました。さらに、検索容易性も高め、何かのきっかけで当社を知った人が、さらに詳しい情報を得られやすくする工夫も施しました。今後はSPO(セールスプロセスアウトソーシング)を利用しながら、ターゲティングした顧客に対して営業をかけることも視野に入れます。現在は新たな営業施策に取り組み始めたばかりですが、今後の成果に期待しています。

自身の成長を望み、チャレンジしたい人材を積極的に獲得

清水:さらなる強化を図るべく、積極的に人材も獲得していく考えです。複数のポジションで採用活用をしていますが、中でもシステムエンジニアとビジネスプロデューサーの獲得に力を入れています。

土屋:当社の場合、システムエンジニアの主な業務は、決済サービス「ROUTE PAY」やFin Techソリューション、さらに各種社内システムも含めたシステム企画・設計から開発、運用です。社内の各部門のメンバーやビジネスパートナーと連携しながら、ソリューション・サービスを創出・改善する業務も任せられる人が望ましいと考えます。

清水:その通りですね。一方、ビジネスプロデューサーの主な業務は、主力商品である決済サービス「ROUTE PAY」や複合Fin Techソリューションを通じ、顧客の課題解決を超えた新たなビジネスモデルを創造することです。加えて、社内の各部門のメンバーやビジネスパートナーと連携し、新たな案件を創造したり、顧客リレーション構築したりする取り組みにも関わってもらえればと考えています。

土屋:今後のグローバル展開を考えると、英語が話せる人にもぜひ活躍してもらいたいですね。組織を安易に拡大するつもりはありませんが、事業展開のスピードをさらに加速させられる人には、積極的にアプローチしていきたいと思います。

清水:パーソナリティの面で言えば、経営に関心を持ち、ボードメンバーを目指す方にとっては活躍しやすい環境があるのではと考えています。当社の代表取締役の田川涼は、メンバーのことを「うちの幹部」とよく呼びます。私自身もそうですが、自分が経営メンバーだと胸を張り、のびのびと仕事をしたい人にとって、高いモチベーションで働ける場所なのではないかなと思います。

土屋:逆に、当社と合わないのは1つの仕事しかしたくない、という人です。当社は挑戦を続ける会社です。やるべき業務がどんどん生まれている会社です。例えば、「システムエンジニアとして入社をしたのだからシステム構築しかやりません」という考えは通用しません。ツール導入や顧客のシステム修正といった周辺業務はもちろん、場合によっては企画書づくりなどの幅広い業務をこなすこともあり得ます。複数の物事を同時に進めるマルチタスク能力を備える人に向く会社と言えますね。

清水:とはいえ、私たちが望むような経験や実績、スキル、マインドを初めからすべて備えている必要はまったくありません。できなければ周囲に助けてもらい、分からなければ周囲に聞きながら経験を積めば十分です。私も入社したころは、分からない領域が少なくありませんでした。しかし、周囲のメンバーに助けてもらいながらキャッチアップしていきました。メンバー同士の距離が近く、困ったときに助けてもらいやすい当社の雰囲気がスキルアップに大いに役立ちましたね。ですので、成長志向があり、チャレンジしたい人は安心して当社に飛び込んできてもらえたらうれしいですね。

土屋:メンバー同士の仲の良さは、当社が一番自負できることかもしれません。「人が好き」な人が多く、社員も役員も関係なく誰もが活発にコミュニケーションを図っています。メンバー同士が互いにリスペクトする環境を望む人にはぴったりな会社だと思いますね。


今後の飛躍が期待される株式会社PAY ROUTE。社会課題を解決し、安心で笑顔の溢れる未来を築くために、新たな技術と柔軟な組織体制を活用しながら、さらなる発展を目指していく考えです。

株式会社PAY ROUTE
https://pay-route.co.jp

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