東急不動産は2022年12月15日、新規事業として東京都渋谷区にサウナ施設を開業することを発表しました。同社を中心に進める起業・新規事業発足支援プロジェクトの一環で、再開発エリアの事業着工までの暫定施設としてオープンします。
東急不動産は2021年、事業の開発を支援するコンソーシアム「NIB―Neutral Innovation Base(ニュートラル・イノベーション・ベース)」を組成。東京都渋谷区の桜丘エリアの起業や新規事業発足の支援に乗り出しています。
その一環で同社は2022年12月23日、桜丘エリアにサウナ施設「渋谷 SAUNAS(シブヤサウナス)」をオープンしました。ただし、桜丘エリアの再開発事業が着工するまでの暫定施設となります。同社は同施設をNIBの拠点として、さらには新たなイノベーションを創出する基地と位置付けます。
「渋谷 SAUNAS(シブヤサウナス)」は、マンガ&エッセイ「サ道」の著者であるタナカカツキ氏が総合プロデュースするサウナ施設。ウィスキングと呼ぶ、白樺の植物の束を用いるマッサージ/リラクゼーション施術を売りにします。さらに、サウンドシステムを使って音楽を聴きながら入浴できる「サウンドサウナ」、世界各地から厳選したハーブやミントを使う「リラクゼーションサウナ」も用意。8種類9室のサウナ室を提供します。
そのほか、頭まで浸れる水深1.6mの水風呂や、渋谷駅近くながら外気浴スペースも確保します。サウナ入浴前後に仕事に取り込めるワークスペースやミーティングスペースも用意ます。
東急不動産はサウナ施設を展開するエリア(ネクスト渋谷桜丘地区)を、企業同士の交流の場、ベンチャーキャピタルや大手企業との交流の場となる価値を提供できるようにしていく考えです。
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