厚生労働省が2021年10月に公表した「新規学卒就職者の離職状況」の調査によると、新規大卒就職者の約3割が、就職後3年以内に離職しています(令和2年度)。中でも30人未満の小さな企業においては、採用した新入社員の2人に1人(ほぼ半数)が就職後3年以内に離職という調査結果が出ています。また、内定出しの早期化や、コロナ禍でのオンライン採用などを受け、内定辞退者の増加に悩まされる企業も増加しているといいます。
そんな中、内定辞退や早期離職の低減にむけた施策の1つとして、「オンボーディング」に対する注目が高まっています。
オンボーディングとは、「早期定着・即戦力化を行うための一連の施策」を指します。内定者や採用した新入社員が、重要なパフォーマンスを発揮できるようにするためのものです。オンボーディングに力を入れている企業ほど、「定着率・パフォーマンス」が高いといわれています。
オンボーディング施策には、以下のような支援項目もあります。
・人事との定期的な面談
・メンターや相談役などの支援制度
このようなきめ細かい支援が、中途入社者の離職率の低下や、パフォーマンス向上に影響を与えるとされています。
今回、アイムインが提供する「オンボーディングカフェ」は、新入社員にグループセッションと個別メンタリングを提供し、早期定着と即戦力化につなげる約3カ月間のプログラムです。国家資格を有するキャリアコンサルタントが「キャリアコーチ」として、新入社員に伴走するというものです。
オンボーディングカフェのプログラムは、以下の図のようなイメージです。カフェのようなリラックスした雰囲気の中、同期の新入社員や外部のキャリアコーチと、過去・現在・これからのキャリアについて語り合うことのできる「第三の場所(サードプレイス)」というコンセプトのもと設計されています。
今回のプログラムの主なサービス内容は、以下の通りです。
・約3カ月間、グループセッションと個別メンタリングを交互に3回ずつ提供し、プログラム終了後には、レポーティングや最終共有会を実施します。
・グループセッション:ゲーム感覚のグループワークを楽しみながら、価値観、スキル、役割期待を整理し、キャリア成長につながる「気づき」を促します。傾聴スキルやフィードバックの仕方を学び、ピープルマネジメントスキルを高めることもできます。
・個別メンタリング:グループセッションの後には、個別メンタリングをオンラインで提供します。強み・課題・必要なサポートを振り返りながら、より個別で具体的な課題をプロのキャリアコーチが傾聴します。そして、パフォーマンス向上に向けて支援します。
・レポーティング:グループセッションや個別メンタリングで発見された組織課題や、従業員のキャリアニーズを、匿名性を担保した上で共有します。組織の人材開発課題や、組織の制度面での改善などに役立てることができます。
・最終共有会:プログラム終了後に、新入社員がプログラムで得た気づきを、上司やチームメンバーと共有する会を実施します。カジュアルな対話の場を通じて、オンボーディングのマイルストーンを祝い、さらなる相互理解を促します。
なおアイムインでは今回、2022年3月末までトライアルキャンペーンを実施します。4月に入社予定の新入社員や中途入社者へのオンボーディング施策として導入を検討している企業が対象です。同キャンペーンでは、3月末までに成約の先着5社限定で、初月料金を半額にするほか、参加人数8名分まで追加料金なしでサービス提供するとのことです。