昨今の物価高やガソリン価格高騰で、電気自動車への関心が変化したのかを聞いた結果が図1です。
「やや高くなった」が44.4%でもっとも高い割合を占めます。「非常に高くなった」(17.5%)を合わせると、6割強の人が電気自動車への関心を高めていることが分かります。KINTOによると、今後の物価やガソリン価格の推移次第で、電気自動車への関心がさらに集まる可能性も考えられるといいます。
関心が高まった理由は何か。前問で「非常に高くなった」「やや高くなった」と答えた人に聞いた結果が図2です。
結果は、「燃料代を抑えられるから」が59.4%でもっとも多く、「補助金・減税を受けられるから」(46.2%)、「メンテナンス費を抑えられるから」(42.9%)が続きます。電気自動車に乗り換えることで、経済的なメリットを享受できると考える傾向が読み取れます。
自由回答の中には次の理由もありました。
・地球温暖化の対策に貢献したい。
・電気の魅力が紹介されることが多いから、興味が湧いた。
・好きなメーカーが価格的に手の届きそうな範囲で新型を出したから。
・意外と充電にかかる費用が少ない。
・自宅で充電できるのでわざわざガソリンスタンドに行ったり燃料切れの心配がなくなる。
・電気自動車の航続距離が伸びたり、充電施設が増設されている。
・周りで乗っている友人が増えたので。
電気自動車を検討するにあたっての不安は何か。最初の質問で「非常に高くなった」「やや高くなった」と答えた人に聞いた結果が図3です。
1位は「車両価格が高い」で63.2%でした。2位には「充電インフラが未整備で不安」で55.6%、3位には「自宅に充電設備がない」で50.3%という結果でした。
調査を実施したKINTOは、電気自動車への関心は高まりつつあるものの、今後は電気自動車の車種がさらに増えたり、充電インフラの普及が進んだりすることで普及するのではと推察します。