ugoは、施設内のマップを覚えさせ、遠隔で見回りをすることができるロボットです。人間のような腕を持ち、エレベーターのボタンを押して、別の階に移動させることも可能です。
想定する施設は工場、プラント、データセンターなど。レポート機能も備え、ロボット2台で4人分のコスト削減を実現するとしています。4年ほど前から実用化され、すでに約80台が導入されているといいます。
NTT東日本の「置くだけIoT」は、その名の通り、センサーを設置するだけでモニタリングを実現するIoTソリューションです。センサーの種類は約11種類。それぞれ、電流や振動、空気環境などの計測に対応します。データはクラウド上で収集・可視化し、条件を設定すれば、アラートを出すこともできます。
DXに初めて取り組む工場の現場目線に立ち、AIなどの凝った機能はあえて盛り込んでいないといいます。見回り工数の削減や、一部の設備だけモニタリングしたいといったニーズに応えるものとなっています。
ドローンの産業利用は着実に進んでいます。リコーのドローンソリューションはその一例で、設備管理用と3Dマップ作成用のものが展示されていました。
設備管理用のドローンは、設備点検者が危険な高所に登ったり、狭いところに入ることなく、屋内の設備の状態を確認できます。
3Dマップ作成用のドローンは、建物や林道などを三次元データに再現することができます。また、現実世界をメタバース空間に取り込む際にも使われているといいます。
「LOGINECT」は、凸版印刷発のデジタルソリューションの1つ。在庫や輸送といった物流データを集約し、クラウド上で一元管理します。管理者は、重要なデータにすばやくアクセスでき、課題の発見につなげたり、問題が発生した際にすばやく対処したりすることができます。
今回の展示会の中でもひときわ多くの人を集め、注目度の高さをうかがわせるこのロボット。人が立ち入ることのできない危険区域などに入り、搭載したカメラやセンサーで設備を点検することができるのが特徴です。
人が大規模なプラントの見回りをすれば人件費もかかります。Spotはプラントを見回る人件費の削減効果も見込めます。
工場で作られる製品の品質を保ち、トラブルのリスクを抑えるのは、最後は人の目が頼りになります。Tobiiを使えば、ベテランがどこをどう見ているかがわかります。新人従業員の視点と比較すれば、どこが要注意ポイントなのか一目瞭然となります。
熟練工が引退をしてしまうと、その暗黙知も失われてしまいがちですが、Tobiiはそんな暗黙知の伝承をデジタルで行えるソリューションといえます。技能伝承に利用する他にも、消費者行動分析や学術研究でも活用が可能です。