人材育成

    2022.02.16

    DX成功のカギを握るDX人材とは? 定義や職種、スキル、求められるマインドセットまで詳しく解説

    DX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性に迫られる中、多くの企業が「DX人材」の確保・育成に乗り出しています。しかし、そもそもDX人材とはどんな素養やスキルを持つ人を指すのか。DXを進める上で具体的にどんな役割を担うのか。さらにはどんな職種があるのか。ここでは「DX人材」の人物像を改めて整理、解説します。

    DX人材に求められるスキルやマインド

     DXとは、デジタルやITを駆使して自社に変革をもたらす取り組みです。多くの企業にとって過去に経験のない取り組みとなるため、過去の経験やノウハウ、成功体験などは必ずしも通用しません。ゼロから“変革への道”を描けるスキルやマインドセットこそ必要です。では“変革への道”を描くにはどんなスキルやマインドセットが必要か。代表的なものとして次の5つが挙げられます。

    発想力/具現化力

     これまでにない斬新なアイデアを創出する発想力が大切です。「自社の強みを活かしたビジネスモデルを考える」「自社保有の技術やスキルを社会課題解決に役立てる」など、DXではこれまでと異なる視点で自社の事業を模索する発想こそ求められます。こうした発想をどう事業やサービスに結びつけるかといった具体的な方策を導き出す力も必要です。アイデアを具現化するため、最新のITやテクノロジに精通することも重要です。

    諦めない気持ち

     変革は一発必中で成功するとは限りません。失敗も当然起こり得ます。一度の失敗で諦めず、何度も立ち向かう強い気持ちが大切です。特にDXを主導する経営者や、DX推進プロジェクトの責任者は、周囲の反発やモチベーション低下を跳ね返す気持ちが不可欠です。こうした気持ちを備える人こそDX人材の素養があると言えるでしょう。

    周囲を巻き込む力

     DXは全社一丸で取り組むべきです。しかし、社員の中には「どうせ失敗するだろう」「こんな取り組みに意味はあるのか」と非協力的な人がいるのも事実です。こうした人を含め、周囲と協力的な関係を構築する“巻き込む力”が必要です。やる気を全面に出してプロジェクトメンバーの士気を高める方法もあるでしょう。DX推進に興味のない他部署のスタッフと積極的にコミュニケーションを取り、少しずつDXの必要性を理解してもらうという方法もあるでしょう。DXを推進するためには、周囲の理解を得て協力体制を築く力が強く求められます。

    ITスキル

     DXの前提は、“デジタルやデータ、IT”を駆使した変革です。原則としてITの知識やスキルなしにDXは成し得ません。もっともエンジニアやプログラマのように、すべての人がプログラミング言語を理解する必要はありません。大切なのは、ITを使えばどんなことが実現できるのか、最新のテクノロジを導入すればこんな課題を解決できる、と考えられるかどうかです。課題解決や新たなビジネスモデルを描く手段としてITや最新テクノロジの可能性を見極める力こそ、備えるべきです。最新ITやテクノロジの動向、トレンドを把握しておくことも大切です。

    経営的な視点

     DXを推進するための取り組みには当然、時間とコストがかかります。これらを無尽蔵に使えるわけではありません。新システムやサービスの開発、新サービスを販売する営業体制確立なども、時間とコストの制約の上で結果を出さなければなりません。こうしたスケジュール感や費用感を持つことが大切です。経営層に対し、DX推進プロジェクトの効果をROI(投資収益率)などの指標で示せるかどうかも求められるでしょう。
     なお、前述のIPAの「デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査」では、ヒアリングした結果として以下のスキル・マインドも必要だとまとめています。
    ・現状を変えたい思考
    ・柔軟なプロジェクトマネジメント能力
    ・リソースマネジメント能力
    ・新しいビジネス企画力・推進力
    ・失敗を恐れず、固執せず、糧にできる力 など
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