イントレプレナー(Intorepreneur)は、社内起業家と訳します。「イントラプレナー」と読むこともあります。自社で新規に立ち上げる事業責任者やリーダーを指すのが一般的です。
社内の優秀な人材をイントレプレナーとして新規事業のプロジェクトリーダーにするケースが目立ちます。社内で考え出したアイデアを事業化したり、既存事業に依存しない独立採算部門を創設したりするときのリーダーとして、事業化を主導する役割を担います。
なお、社内起業家を指すイントレプレナーに対し、企業に属さない起業家を「アントレプレナー」と呼びます。イントレプレナーはアントレプレナーと違い、企業が定めた、限られた予算を使って事業化を進めます。自社がこれまで培った営業力や開発力などを活用できる点も、イントレプレナーとアントレプレナーの違いと言えます。
DXにおいてイントレプレナーは、新規事業のけん引役として注目されるようになっています。DXを推進して新規事業を創出する場合、既存のビジネスモデルにとらわれない発想や、周囲を巻き込む行動力などがリーダーには求められます。企業はDX推進とともに、こうしたリーダーシップを備える人材の育成や獲得に注力する動きが見られます。イントレプレナー育成プログラムなどを実施して社員を育成したり、ふさわしいスキルや経験を持つ人材を積極的に獲得したりする企業は少なくありません。