NTTデータビジネスシステムズは2023年5月8日、戸越銀座商店街でARを使った実証実験を実施したと発表しました。商店街の現実世界に仮想空間上の店舗情報を重ねて参照できるようにしました。新たな購買体験創出を図っていく考えです。
今回の実証実験は、NTTデータビジネスシステムズと戸越銀座エリアマネジメントが共同で実施したもの。東京都品川区戸越にある「戸越銀座商店街」の買い物体験を向上するのが目的です。
AR技術とGPSデータ、店舗データを組み合わせた実験を実施しました。スマートフォンのカメラを使って商店街を見ると、各店舗の詳細情報を仮想上に重ね合わせて表示できるようにします。これにより商店街利用者は、店舗の情報をより簡単に取得できます。購買体験がより充実することも期待できます。
実証実験は2023年3月20日、23日、28日の3日間実施。リアル店舗の新たな購買体験の有効性を確認するとともに、課題抽出などを実施しました。
実証実験を実施したNTTデータビジネスシステムズは今後、精度をさらに高めるため、課題の解決や技術向上に取り組んでいく考えです。新たな購買体験を提供することで、顧客の利便性や満足度向上を図っていきます。これまでにない「新しいデジタルな街/モール/店舗」作りに貢献できるよう努める考えです。
なお小売業界は現在、デジタルの活用が急速に進んでいます。ECが普及したほか、顧客接点にSNSはもちろん、コミュニケーション手段としてチャットボットの導入も進んでいます。さらには顧客ニーズをリアルタイムにサービスなどに反映する取り組みも目立ちます。
こうした顧客のニーズを取り込む手段の1つとして、ARやVRといった技術を活用する店舗も増えつつあります。これらの技術を使って新たな購買体験創出に取り組む重要性も増すようになっています。
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