メジャーリーグといえばデータ野球。選手のパフォーマンスを徹底的に分析し、さまざまな視点で実力を数値化することで知られています。そんな中、投手の球種や球の軌道などを細かく分析する、“ピッチングニンジャ”への関心が集まっています。ピッチングニンジャとは一体…。
WBCで大活躍した侍ジャパンの絶対的エース、大谷翔平選手。メジャーリーグが開幕してからも投打二刀流で活躍し続けています。特に投手としては4月24日時点で5戦3勝、防御率は0.64という脅威の数字を叩き出しています。
なぜこれほど圧巻のパフォーマンスを発揮できるのか。その真実に迫ろうとしているのが“ピッチングニンジャ”です。実はこれ、ツールの名称でもサービス名でも企業名でもありません。ピッチングニンジャとは、ロブ・フリードマンという人のニックネームです。フリードマン氏は野球のアナリストで、特に投手の分析を専門としています。アナリストとして活躍する傍ら、SNSで分析結果を発信し、日本でも大変注目されるようになっています。
ピッチングニンジャことロブ・フリードマン氏による投球分析の特徴は、複数の動画を重ね合わせるオーバーレイと呼ぶ手法を用いる点です。これにより、球種や球の軌道などを可視化します。例えば大谷翔平選手のスライダーがどれだけ曲がるのか、どれだけ打者に近いところで曲がり始めるのか、スプリットがストレートと比べてどれだけ落ちているのかなどが分かるのです。映像をコマ送りにすることで、球の軌道が変わり始めるまでの時間や、打者がストライクかボールを見極められるかなどもゼロコンマ何秒という単位で数値化しています。
ロブ・フリードマン氏が分析するのはもちろん、大谷翔平選手だけではありません。メジャーリーグで活躍する数々の投手を分析するほか、先日のWBC開催時には参加国のトップ投手も分析しています。侍ジャパンの投手も分析し、映像を使うことでその実力を分かりやすく解説しています。
ピッチングニンジャによる独自の投手分析。YouTubeチャンネル「Pitching Ninja」には、いろいろな投手を分析した様子が公開されています。英語が分からずとも、“オーバーレイ”による映像分析は分かりやすく、見どころも満載です。Twitterでも分析動画を投稿しています。気になる人はぜひ、”ピッチングニンジャ”をチェックしてみてください。
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