私たちのビジネスや生活を大きく変える可能性を秘めたChatGPT。ChatGPTをLINE上で使えるbotはすでに登場して話題となりましたが、その後、用途特化型のChatGPT搭載LINE botを各社が次々に発表。最新のChatGPT搭載LINE bot情報をまとめてご紹介します。
自社独自の情報を学習させられるChatGPT搭載LINE bot
LINEミニアプリ・チャットボットの「anybot」(エニーボット)を提供するエボラニ株式会社は、AIがあたかも人間が対応しているような高度で自然な言葉で、個々の企業独自の情報について受け答えする「anybot for ChatGPT」を4月上旬にリリースします。
通常のChatGPTはネットにある既存の情報を元に回答を生成します。つまり、個別の企業や製品についての情報に対応できなかったり、アップデートされた情報ではないことがネックとなっています。
そこで「anybot for ChatGPT」の出番です。エボラニによると、ChatGPTに自社のFAQなどを組み込む事で、ChatGPTの弱点をカバーし、あたかも人間が回答したような自然な会話での接客を実現できるとしています。
anybot for ChatGPTは、自社の公式LINEアカウントはもちろん、自社サイトで利用できるといいます。
また、Topaz合同会社も同様のLINE botのリリースを発表しています。
TopazのAIチャットbot「AIOne Chatbot」は、企業固有の商品情報やQ&Aを、ChatGPTで使われているAI技術「GPT-4」に組み込む事で、自社専用にカスタマイズされたAIチャットbotを提供。LINE公式アカウント、ウェブサイト、SMSで利用可能としています。
ChatGPTのAI技術を活用した旅行特化型LINE Bot
合同会社micceは、旅行特化型LINE botを公開。ChatGPTのAI技術と独自のデータを組み合わせ、チャットで旅行先の場所を探す相談ができるといいます。 旅行計画者の多くが感じる「旅行の楽しみを味わいたいが、準備がストレス」という悩みに対して、誰でも簡単に旅行先を見つけられるようになるとしています。
キーワードを並べるだけで顧客に送るメッセージをAI生成
クレッシェンド・ラボは、同社が開発・提供を行うLINE公式アカウント向けのカスタマーサポートツール「CAAC」にChatGPTをAPI連携。例えばLINE公式アカウントをフォローした顧客へ向けてメッセージ文を考えてくれます。
店舗スタッフが「店舗試着、ジュエリー、母の日キャンペーン5月10日まで」とCAACに入力すると、「当店のジュエリーをご試着いただき誠にありがとうございます。現在、おトクな母の日のキャンペーンを5月10日まで実施中!この機会にぜひお買い物をお楽しみください。」といったメッセージを生成。そのメッセージをCCAC上で顧客に送ることができます。
自社広報のLINE botの実例
AWSやデータ分析などの分野で企業向け技術支援を行っているクラスメソッドは、運営する技術ブログ「DevelopersIO」にて、自社情報を学習させたChatGPT搭載LINE bot「くらにゃんGPT」を公表。LINE botをフォローして、同社について質問をすると、くらにゃんというねこのキャラクターが自動で回答してくれます。
ChatGPTを自社公式LINEに組み込んだ場合、実際にどんなものになるか、イメージをつかんだり、社内で認識を共有するための実例として参考になりそうです。