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エレベーターも乗れてしまう工場の見回りロボット

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DXマガジン副編集長のサクラバが、展示会やイベントを突撃レポート。今回は、東京ビッグサイトで2023年1月25日から27日に開催された展示会「FACTORY INNOVATION Week 2023」の出展ブースの中で、気になった製品・サービスを紹介します。第1回となる今回は、見回りや点検業務を代行するロボット「ugo」をチェック!【サクラバが行く#1】

 「Factory Innovation Week 2023」は、製造業のDXを支援する企業やソリューションが一堂に会するイベント。自動化や省力化などを謳う多くの製品・サービスが出そろう中、DXマガジン副編集長のサクラバが気になった企業の1社がugoです。さまざまな用途に応じたロボットを展開し、AIを組み合わせることで企業の段階的な自動化を支援します。  会場には、点検業務を支援するロボット「ugo」を展示。人手不足が深刻化する中、点検員に代わってロボットが点検業務を担える可能性を訴求していました。
図1:点検業務を支援する自動巡回ロボット「ugo」

図1:点検業務を支援する自動巡回ロボット「ugo」

 ugoは施設内を自動巡回し、設備の稼働状況などを撮影・記録します。記録した内容をもとにレポートを自動作成したり、異常を検知したときには外部に自動通知したりします。どんなルートで移動するのか、設備の何を記録するのかといった作業内容は、ノーコードで作成可能なツールを使って自由に設定できます。  最大の特徴は、エレベーターを操作する点です。腕や手のようなアームを装備し、エレベーターのボタンを押して任意のフロアに移動することが可能です。フロアごとにロボットを配置する必要はなく、担当者がロボットを別のフロアに移動させる必要もありません。  工場や倉庫、プラント内の点検はもとより、商業施設やデータセンターを警備する用途にも向きます。「ロボット2台で4人分のコスト削減を実現する。ugoは4年前に実用化し、すでに約80台の導入実績を誇る」(展示会担当者)と言います。  利用する環境やロボットの通路幅などに応じたタイプを用意します。上位モデル「ugo Pro」の場合、走行可能な通路幅は80cm以上、速度は約1.5~5km/h、充電時間は約1.5時間で稼働時間は4~8時間です。約2mの高さから床面近くまで調整可能なアームを装備することで、広範囲な作業エリアをカバーするのが売りです。アームでボタンを押したりモノを挟んだりできるほか、音声機能によるコミュニケーションも可能です。手の部分(ハンド部分)を取り換えたり、温度や湿度などを計測するセンサーを取り付けたりするオプションも用意します。  ロボットと言えば、ソニーのペット型ロボット「aibo」やソフトバンクの人型ロボット「Pepper」が有名ですが、ugoもこれらに通じるかわいらしさを感じます。工場などに導入しても、従業員から親しまれるのではないでしょうか。社外に対し、自社の先進性をアピールするきっかけにもなるのではないか。サクラバはそう感じました。
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