ネオマーケティングは2022年7月26日、営業・企画・マーケティング職など、普段の業務で「顧客に提案を行う」ことがあるビジネスパーソンを対象に実施した調査の結果を発表しました。調査は、「提案時の課題」について、2022年6月24日~6月29日の5日間で実施されました。
ネオマーケティングは、「生活者起点」のリサーチとマーケティング支援を展開しています。今回の調査では、実際に提案機会がある対象者に向け、提案時の工夫や不安を可視化することで、業務改善や効率化の一助になることを目指したとのことです。
調査の概要は、以下の通りです。
【調査概要】 | ||
1. | 調査の方法 | ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWebアンケート方式で実施 |
2. | 調査の対象 | アイリサーチ登録モニターのうち、全国の「マーケティング・コンサル業」「PR・広告代理店業」「その他製作会社など自社事業でクライアント企業の事業支援をしている企業」における、「営業」「企画」「マーケティング職」で「普段の業務において顧客に提案を行うことがある方」 |
3. | 有効回答数 | 172名 |
4. | 調査実施日 | 2022年6月24日(金)~2022年6月29日(水) |
※「事業会社を支援している企業」を以下、「支援会社」と記載します。
調査結果の概要は、以下の通りです。
●「提案時の内容に自信を持っている」回答者は全体の76.2%。
●過去に市場調査を「実施したことがある」人は、「実施したことがない」人に比べ、「一般消費者に対してマーケティングリサーチを行う」が15.5ポイント高い結果に。
●反対に市場調査を「実施したことがない」人は「実施したことがある」人に比べて、「社外の人脈をたどる」が22.7ポイントと高い結果に。
●市場調査の実施有無によって共通点はありつつも、方法に違いが見られた。 以下に、それぞれの調査結果の詳細を説明します。 ●「提案時の内容に自信を持っている」回答者は全体の76.2%。
まず、顧客への提案時に「提案の内容に自信があるか」どうかをたずねました。全体での結果は以下のようになりました。 ・「とても自信がある」:29.7%
・「やや自信がある」:46.5% 上記を合わせて、全体の76.2%が「自信がある」と回答しました。
●過去に市場調査を「実施したことがある」人は、「実施したことがない」人に比べ、「一般消費者に対してマーケティングリサーチを行う」が15.5ポイント高い結果に。
●反対に市場調査を「実施したことがない」人は「実施したことがある」人に比べて、「社外の人脈をたどる」が22.7ポイントと高い結果に。
●市場調査の実施有無によって共通点はありつつも、方法に違いが見られた。 以下に、それぞれの調査結果の詳細を説明します。 ●「提案時の内容に自信を持っている」回答者は全体の76.2%。
まず、顧客への提案時に「提案の内容に自信があるか」どうかをたずねました。全体での結果は以下のようになりました。 ・「とても自信がある」:29.7%
・「やや自信がある」:46.5% 上記を合わせて、全体の76.2%が「自信がある」と回答しました。
via neo-m.jp
先の質問への回答について、職種別でも見てみました。「自信がある」(「とても自信がある」/「やや自信がある」)とした回答者は、それぞれ以下のようになりました。
・営業職:77.2%
・企画職:75.9%
・マーケティング職:75.0% 営業職はやはり「自信のある」とした回答者が一番多く、77.2%となりました。
・企画職:75.9%
・マーケティング職:75.0% 営業職はやはり「自信のある」とした回答者が一番多く、77.2%となりました。
via neo-m.jp
企画職・マーケティング職でも、「自信のある」割合では、上記のように大きな差がありませんでした。しかし営業職に比べると、割合としては、「やや自信がある」が多い結果となりました。
営業職では「とても自信がある」の割合が高いことから、自信を持って提案している様子が読み取れました。
●顧客への提案に必要な情報を得る方法
ここからは、対象者を以下の軸に分けて分析をしていきます。 ・過去にマーケティングリサーチ・市場調査を「実施したことがある」
・過去にマーケティングリサーチ・市場調査を「実施したことがない」 まず、「顧客への提案に必要な情報を得る」際に、とる可能性がある方法として、以下のような項目について回答してもらいました。 ・「一般消費者に対してマーケティングリサーチを行う」
・「オープンデータを活用する」
・「過去の類似提案を探す」
・「社内情報を活用する」
・「社外の人脈をたどる」 その結果、以下のような傾向が読み取れました。 ・「市場調査を実施したことがある」人は「市場調査を実施したことがない」人に比べて、
〇「一般消費者に対してマーケティングリサーチを行う」が15.5ポイント高い
〇「社内情報を活用する」においても、11.1ポイントの差が見られた ・「市場調査を実施したことがない」人は「市場調査を実施したことがある」人に比べて、
〇「過去の類似提案を探す」において12.6ポイント高い
〇「社外の人脈をたどる」において22.7ポイント高い
ここからは、対象者を以下の軸に分けて分析をしていきます。 ・過去にマーケティングリサーチ・市場調査を「実施したことがある」
・過去にマーケティングリサーチ・市場調査を「実施したことがない」 まず、「顧客への提案に必要な情報を得る」際に、とる可能性がある方法として、以下のような項目について回答してもらいました。 ・「一般消費者に対してマーケティングリサーチを行う」
・「オープンデータを活用する」
・「過去の類似提案を探す」
・「社内情報を活用する」
・「社外の人脈をたどる」 その結果、以下のような傾向が読み取れました。 ・「市場調査を実施したことがある」人は「市場調査を実施したことがない」人に比べて、
〇「一般消費者に対してマーケティングリサーチを行う」が15.5ポイント高い
〇「社内情報を活用する」においても、11.1ポイントの差が見られた ・「市場調査を実施したことがない」人は「市場調査を実施したことがある」人に比べて、
〇「過去の類似提案を探す」において12.6ポイント高い
〇「社外の人脈をたどる」において22.7ポイント高い
via neo-m.jp
「市場調査を実施したことがある」対象者の場合は、マーケティングリサーチの活用に加え、社内外にある情報を積極的に獲得しようとする意識が垣間見える、としています。
また、「市場調査を実施したことがある」回答者に、「どの調査手法で市場調査を行ったことがあるか」を聞きました。その結果は以下の図のようになりました。
via neo-m.jp
半数以上が「アンケート調査」「インタビュー調査」を実施しているということが分かりました。
「市場調査を実施したことがある」回答者にはさらに、「どのくらいの頻度で市場調査を行っているか」を聞きました。
「市場調査・マーケティングリサーチを実施する頻度(n=110)」/ネオマーケティング調べ
・「1カ月に1回以上」:27.3%
・「3カ月に1回程度」:39.1%
・「半年に1回程度」:17.3%
・「1年に1回程度」:8.2%
・「数年に1回程度」:8.2% 「1カ月に1回以上」と「3カ月に1回程度」を合わせて、「1~3カ月に1回程度」の調査を「実施している」と回答した割合が66.4%となりました。 「市場調査を実施したことがある」人は、頻繁に市場調査を行い、データを取得しているようだと分析されました。 ●顧客への提案時の状況や課題
次に、「顧客への提案時の状況や課題」を、先の分析軸で見てみました。その結果、以下のような傾向が読み取れました。 ・「市場調査を実施したことがある」人は「市場調査を実施したことがない」人に比べて、提案時に「提案の根拠・データを求められる」ことが多い(17.1ポイント差)
・「1カ月に1回以上」:27.3%
・「3カ月に1回程度」:39.1%
・「半年に1回程度」:17.3%
・「1年に1回程度」:8.2%
・「数年に1回程度」:8.2% 「1カ月に1回以上」と「3カ月に1回程度」を合わせて、「1~3カ月に1回程度」の調査を「実施している」と回答した割合が66.4%となりました。 「市場調査を実施したことがある」人は、頻繁に市場調査を行い、データを取得しているようだと分析されました。 ●顧客への提案時の状況や課題
次に、「顧客への提案時の状況や課題」を、先の分析軸で見てみました。その結果、以下のような傾向が読み取れました。 ・「市場調査を実施したことがある」人は「市場調査を実施したことがない」人に比べて、提案時に「提案の根拠・データを求められる」ことが多い(17.1ポイント差)
via neo-m.jp
先の項目で、「市場調査を実施したことがある」人が市場調査を頻繁に行う背景には、「提案の根拠・データを求められる」ことがあるようだとしています。
その他の項目についても、「市場調査を実施したことがある」ほうがスコアが高い傾向にありました。顧客折衝時に感じる課題が多いからこそ、市場調査を通じて理論武装している様子が垣間見える、としています。
先の項目で「提案時の根拠・データを求められる」とした回答者に、「その際にデータ不足を感じるか」をたずねました。結果は以下が、上位の回答となりました。
・「たまにある」:51.2%
・「よくある」:34.1%
・「よくある」:34.1%
via neo-m.jp
根拠・データを求められた際には、「データ不足を感じる」とした回答者の割合が8割以上と、高い結果となりました。
データが必要な状況で、不足を補うための市場調査は、「支援会社にとって重要な役割を担っていると言えるかもしれない」と同社では結論付けています。
今回の調査では、そのほかに以下のような質問項目も分析されました。
・「顧客に提案をする際に、提案の内容に自信がないと回答をした理由」自由記述
・「提案の根拠・データが不足していると思うことがある、どういったデータが不足しているのか」自由記述
・「調査手法毎の課題感」マトリクス回答形式 関連リンク
株式会社ネオマーケティング
調査レポート
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B2B製品・サービス・マーケに“動画”は有効か?/UWAMが視聴状況を調査 –
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JAA、企業のマーケ担当者などデジタル人材育成のオンライン講座を開講 –
日本アドバタイザーズ協会(JAA)は2022年4月25日、「デジタル人材育成講座(2022年度)」の開講について発表しました。これは、アドバタイザー(広告主)企業のマーケティング担当者を対象とした、デジタル人材の育成講座です。マーケティングコミュニケーション施策を推進していく上で、デジタルをよりシームレスに活用できるよう目指します。デジタルの基礎的な知識や考え方の習得に加え、マーケティングやコンプライアンスに関する講座も設けます。そして、総合的な知識を持ってデジタル活用ができる人材の育成を支援します。