ロジテックは2022年6月16日、自社倉庫内の仕分け作業を自動化するロボットを導入したことを発表しました。商品管理や出庫作業を効率化し、倉庫を利用するEC事業者のニーズに応えられるようにします。
物流業界では新型コロナウイルス感染症のまん延以降、需要が急速に伸長しています。そのため物流拠点である倉庫内のピッキングや仕分け作業などの工程改善、効率化がより求められるようになっています。とりわけEC向けの商品を扱う倉庫では短納期少量多品種に対応する3PLに対する需要が高まり、業務品質とスピードの向上が欠かせなくなっています。
そこでロジテックは、仕分け作業を自動化するロボットを導入。需要の増加に応える体制強化を図ります。ロボットは東京都品川区にある同社の大井倉庫で、2022年6月16日より稼働開始しました。導入したロボットはプラスオートメーションのロボットソーター「t-Sort」で、省スペースの運用に優れているのが特徴です。
via sougo-group.jp
需要や引き受け内容によって適宜レイアウトの変更が必要な3PL庫内作業に向いています。大井倉庫はEC事業者の物流アウトソーシングセンターとして使われていることから、業務効率を大幅に向上させる取り組みとして期待されます。
なお大井倉庫では今後、ロボットの導入モデル施設として顧客向けに公開・見学を予定します。
ロジテックは倉庫を利用するEC事業者など向けに、ロボットを取り入れた3PLアウトソーシングサービスを提供します。庫内作業業務請負だけでなく、以下のさまざまなリソースを組み合わせた最適な物流アウトソーシングを提案していく考えです。
・パートナー企業の遊休スペース情報を活用したスペースマッチング
・パートナー企業の業務実績を活用した専門作業・管理業務の受託
・人材グループとしての供給力を背景とした変動に対応できる人員体制
・製品出荷前の流通加工、データ入力、輸送便手配業務など前後工程の包括提案
・パートナー企業の遊休スペース情報を活用したスペースマッチング
・パートナー企業の業務実績を活用した専門作業・管理業務の受託
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