ビズリーチは2021年11月29日、リスキリングに関する調査結果を発表しました。同社運営の転職サイト「ビズリーチ」会員970人と、経営層・人事担当者245人に聞きました。
現在、リスキリングに取り組んでいるのかを聞いた結果が図1です。
via www.visional.inc
結果は、「取り組んでいる」が54.8%と半数を超えました。「取り組んでいる」と答えた人の内訳を見ると、「個人で取り組んでいる」が40.3%でもっとも多く、「勤め先を通じて取り組んでいる」は9.4%にとどまります。企業主導で従業員のリスキリングを推進するのではなく、各個人が自主的にその必要性を感じて取り組んでいることが推察されます。
なお、リスキリングを主導するのは個人か企業のどちらが望ましいかも聞いています(図2)。
via www.visional.inc
結果は「個人」が54.2%で、企業の28.7%を上回りました。企業から薦められるのではなく、自主的にスキルアップを図ろうとする傾向が高いようです。
将来的に新たなスキルを身に付ける必要があると思うのかを年代別に聞いた結果が図3です。
via www.visional.inc
「とてもそう思う」と答えた割合は、30代が75.0%ともっとも多く、40代(54.0%)、50代(34.4%)と続きます。60代も30.9%が新たなスキルが必要だと考えています。
では、新たなスキルを身に付けなければならない理由は何でしょうか。その結果が図4です。
via www.visional.inc
「仕事の幅を広げるために、継続的にスキルアップをしたいから」が69.3%でもっとも多く、「自身の希少性を向上させ、市場価値を上げたいから」(53.7%)、「中長期的にキャリアを考えると、現状のスキルだけだと不安を感じるから」(39.3%)が続きます。DXによるデジタル化が叫ばれているものの、こうした社会的な背景を機にスキルを習得するのではなく、周囲に関係なく継続してスキルアップしなければと考える人が多いようです。
具体的に身に付けたいスキルは何かを聞いた結果が図5です。
via www.visional.inc
結果は「データ解析・分析」が62.5%最も多く、次いで「デジタルマーケティング」(34.6%)、「プロジェクトマネジメント(PM)」(31.8%)でした。