横浜銀行は、法人顧客の資産・入出金データの蓄積を開始しました。法人・個人事業主向け無料会員制ポータルサイト「〈はまぎん〉ビジネスコネクト」で利用を開始します。マネーフォワードが提供するデータベース「X Cloud Storage(XCS)」などを使い、データに基づく高品質なサービスを顧客に提供できるようにします。マネーフォワードが2021年8月16日、発表しました。
今回の発表に先立ち横浜銀行は2021年3月、マネーフォワードの「マネーフォワードFintechプラットフォーム」の導入を発表しています。これは、金融関連サービスの資産データや入出金データを蓄積・分析するための共通基盤。「〈はまぎん〉ビジネスコネクト」利用者向けに使い、Fintech企業などのパートナー企業の提供サービスと容易に連携できる特徴を有します。
同行は今回新たに、同プラットフォームの機能であるアカウントアグリゲーション基盤「X Business Aggregation(XBA)」と、データベース「X Cloud Storage(XCS)」の利用を開始します。XBAを利用することで、自行以外の複数の金融機関の入出金データを取得、一元管理できるようになります。一方、XCSを利用することで、過去10年分の入出金データの保管を可能にしました。これまでのインターネットバンキングでは、過去3カ月分の入出金データしか保管していませんでした。
「〈はまぎん〉ビジネスコネクト」を利用する顧客は、複数のインターネットバンキングにアクセスして記帳する手間なく、「〈はまぎん〉ビジネスコネクト」で複数銀行の預金口座を一元管理できます。横浜銀行はXBAとXCSを利用し、蓄積した口座の入出金データをもとに、早く正確に企業の実態を把握することで、適切な融資の提案なが可能になります。
横浜銀行は今後、企業の入出金データを活用し、オフラインとオンラインの垣根を越えたより利便性の高い金融サービスの提供を目指す考えです。