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TikTok、新機能で“心と時間の整え方”を提案 10代の利用習慣をデザイン

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TikTokが新たに導入した「時間とウェルビーイング」スペースは、単なるスクリーンタイム管理を超え、ユーザーの心身の整え方をデザインするDXの一手です。10代を中心に保護者向け機能や瞑想、サウンドジェネレーターなどを統合し、プラットフォームの利用習慣そのものを変える狙いが見えます。 

プラットフォームDXとしての「時間とウェルビーイング」の中身 

TikTokは今回のアップデートを、特に10代の安全とウェルビーイング支援を継続してきた取り組みの延長線上に位置づけています。10代アカウントには既に50項目以上の安全・プライバシー設定が自動で有効化されている点を踏まえ、今回のスペースその体験をさらに日常的にするための設計です。午前・夜間のリラックス導線として瞑想エクササイズを導入し、午後10時に自動起動する仕組みを10代に適用したことは、単なる機能追加ではなく利用時間帯の行動設計を変える試みといえます。リリースは、コミュニティの約4分の1が既に瞑想エクササイズを利用していると示しており、既存ユーザー行動の変化を根拠に機能展開を進めている点が特徴です。 

新スペースは旧スクリーンタイム管理を置き換え、アファメーションジャーナル、サウンドジェネレーター、呼吸エクササイズなど複数のツールをまとめています。アファメーションジャーナルは1日の気分を設定し、120以上のカードがダウンロード・共有可能であり、自己肯定感を支える設計です。サウンドジェネレーターでは雨音や波、ホワイトノイズを提供し、ユーが睡眠やリラックス用途で音を活用する傾向に応える形をとっています。呼吸エクササイズは複数のマインドフルネス手法を提供し、短時間での心身調整を可能にします。これらは個別の機能ではなく、利用導線として「ウェルビーイング体験」をプラットフォーム内で完結させる設計思想を反映しています。 

保護者向けの「ペアレンタルコントロール」は今年さらに拡充され、保護者が子どものアカウントを一時停止できる「休憩タイム」などが導入されました。先月だけで100万人以上がこの機能を利用したという数値は、家庭での実利用が進んでいることを示しています。設計にあたっては「制限的アプローチが逆効果になりうる」という学術的知見を踏まえ、Digital Wellness Labなど専門家と協議し臨床的知見を取り入れた点も強調されています。ユースカウンシルの意見も反映され、若者の声を設計に活かす協働プロセスが、今回のDXの信頼性に寄与しています。 

「ウェルビーイングミッション」は短時間で挑戦できるタスク形式で、達成に応じたバッジを付与仕組みです。睡眠時間ミッション、デイリースクリーンタイムバッジ、ウィークリースクリーンタイムミッション、ウェルビーイングアンバサダーミッションの4つが導入され、8週間継続で成長する「ウェルビーイングツリー」など、視覚的・継続的なモチベーション設計が組まれています。ロンドンで行われたユースカウンシルサミットの知見が取り入れられている点からも、実ユーザーのインサイトを基にした習慣化設計であることが伺えます。プラットフォーム内での行動変容をゲーミフィケーションで促す手法は、DXにおけるユーザー習慣変革の有効な一例です。 

TikTokは2026年に向けて、イースト・ロンドン大学や「SafeOnline」研究者に合計15万ドルの助成金を提供し、若者や家族、デジタルウェルビーイングの研究を支援します。今回の新スペースはテスト段階で旧メニューより継続率が高いとされ、今後もコミュニティのフィードバックを受けながら機能拡充を続けると明言しています。専門家メンバーからの評価もあり、科学的根拠とコミュニティ参加の両輪でプラットフォームDXを進める姿勢が鮮明です。 

今回のアップデートは、単なる機能追加に留まらず、利用者の行動設計を通じてプラットフォーム体験そのものを再定義するDX的アプローチです。企業はユーザー習慣を設計する視点を取り入れ、データとユーザー参加を起点にしたサービス改善を検討すべきでしょう。 

詳しくは「Bytedance株式会社」の公式ページまで。 
レポート/DXマガジン編集部

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