小売・リユース向けクラウド基幹システムを提供する株式会社RECOREは、2025年12月にify専用「RECOREオムニチャネルアプリ」をリリースしました。フェーズ1では各店舗の在庫をShopify上でリアルタイム表示し、ECから実店舗への送客と購買導線の最適化を図ります。
RECOREオムニチャネルアプリの特徴と導入効果
株式会社RECOREが提供する「RECOREオムニチャネルアプリ」は、RECOREの既存機能を補完するShopify専用アプリです。今回のフェーズ1では、各店舗の在庫状況をShopifyのEC画面上で表示する機能を提供します。顧客はECサイト上で最寄り店舗に在庫があるかをリアルタイムで確認できます。これにより、ECから実店舗への送客が促進され、来店による購買機会が増加します。
RECOREはこれまでにShopifyへの新規商品出品、在庫連携、商品マスタ連携、会員ポイント連携、会員ランク横断管理、Shopifyマイページでの会員バーコード表示といった機能を提供してきました。本アプリはそれらの機能に店舗在庫の「見える化」を加えることで、ECと店舗を一体化した購買体験を実現します。特に、試着や即時持ち帰りを重視する顧客に対して在庫表示は強い来店動機になります。
導入事例として、高級レザーブランドyuhakuの大阪心斎橋店が本アプリを採用しています。ブランド公式ECと店舗在の連携により、EC閲覧者が店舗在庫を確認して実店舗で商品の確認・購入につながる導線が整いました。高額商品やサイズ・色のバリエーションが重要な商材では、実店舗での確認が購買の最終決定を後押しします。
今後のロードマップとして、RECOREはBOPIS(店頭受け取り)対応や店舗・ECを越えたOMO施策、より高度なCRM連携によるパーソナライズ体験の実現を予定しています。これらの拡張により、配送コスト削減や受取利便性向上、顧客ごとの最適なオファー実施が見込めます。なお、本アプリはRECORE利用ユーザーに無償で提供されます。
運用面では、SKUや商品マスタの整合性、店舗側の在庫更新ルール、取り置きや受け渡しの運用設計が重要です。これらを整えておくことで、EC表示と実在庫の齟齬を防ぎ、顧客体験を維持できます。段階的にBOPISやCRM施策を導入するロードマップを描くことが推奨されます。
店舗在庫の可視化はO2Oの基本ですが、ShopifyとRECOREの組合せは即応性の高い実装を可能にします。無償提供で導入障壁が低い点も注目に値します。
詳しくは「株式会社RECORE」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部






















