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佐賀県佐賀市の自動運転バスはどこまで進んだ?レベル4相当の公道実証

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佐賀市は、特定条件下で人が介在しない「レベル4相当」で走行する自動運転バスの公道実証を開始します。期間は2月6日までで、運転手不足が深刻化する中、地域交通の確保を見据えた取り組みを強化します。2023年から段階的に実証を重ねており、2026年度中の認可申請、2027年度の社会実装を目標に据えています。今回の特徴は、信号機からの情報を受信して進行や停止を判断する信号連携の検証です。実証データの収集により、通信システムや走行判断の精度向上が図られます。路線バス分野で最高水準となるレベル4の認可が下りれば、九州で初の事例となる見通しです。

JR佐賀駅北口からSAGAアリーナ方面へ 約1.3キロを往復運行し、実運用に近い条件を確認

走行ルートはJR佐賀駅の北口からSAGAアリーナや市文化会館など公共施設が集積するエリアまでの片道約1.3キロメートルです。 交通量の多い国道との交差点を含み、信号連携による進行可否判断の正確性や、車両周囲の認識性能を検証します。 使用するのはGPSやセンサー、カメラを搭載した定員22人の小型電気バスで、発車、加減速、停止を含む運転操作をシステムが担い、時速40キロメートル程度で走行します。 運転手はハンドルから手を離した状態で、車両や歩行者を検知しながら滑らかに走行する様子が確認されています。 往復運行により、停留所間の発着や信号待ちを含む市街地でのシナリオを幅広く想定します。 公道環境での繰り返し走行が、認可取得に向けた信頼性の積み上げにつながります。

信号連携と通信システムを重点検証 レベル4実現に向けた要素技術を磨く

本実証では、信号インフラとの連携を通じて、交差点進入時の進行可否判断を高精度化します。 信号情報を受信することで、停止や発進のタイミングを制御し、交通量が多い交差点での安全性と円滑性を確保します。 通信の安定性や遅延特性、車載センサーとの統合制御など、複数の要素技術を同時に検証します。 蓄積したデータは、アルゴリズムの改善や運行管理の最適化に活用され、レベル4の恒常運用に必要な要件整備へ直結します。 市街地特有の歩行者や車両の動きに対する回避挙動も観察対象となります。 信号連携は、混雑時間帯でも予見性の高い運行を支える基盤として重要です。

社会実装までのロードマップ 26年度申請、27年度実装の目標を明確化

佐賀市は、2026年度中にレベル4での認可申請を行い、2027年度の社会実装を目指す計画です。2023年からの取り組みを通じて、運行条件や車両仕様、通信要件などを段階的に詰めてきました。今回の市内中心部での実証は、交通量の多い環境での検証という点で意味を持ちます。許認可に必要な安全性や再現性の証明には、多様なシナリオでのデータが不可欠です。信号連携や交差点通過の実績は、実運用の信頼性を高める材料になります。計画されたロードマップに沿い、制度要件と運行設計を同期させながら準備を進めます。

無料で体験乗車可能 2月6日まで1日12便を運行

実証期間中は、1日6往復の計12便を運行し、予約不要かつ運賃無料で体験乗車が可能です。市民が実際に乗車することで、乗り心地や停発車のスムーズさ、交差点での挙動などを確認できます。現場で得られるフィードバックは、運行品質の向上に役立ちます。特別訓練を受けた市営バス運転手7人が参加し、市内中心部という難度の高い環境での運行を支えます。坂井英隆市長は、地域交通の課題解決に向けて自動運転バスの必要性を強調し、早期の社会実装への意欲を示しました。取り組みの可視化により、地域ぐるみの理解促進が期待されます。

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