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生成AIはどこまで広がった?AIは本当に行き渡っている?国・地域で広がる普及格差

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2025年後半、生成AIの世界的な利用は前半比で1.2ポイント拡大し、約6人に1人が生成AIツールを使う水準に達しました。 新興段階の技術としては顕著な伸びであり、各国での採用推移を把握する上で重要な節目となります。 測定には、報告期間中に生成AI製品を使用した人の割合を基にしたAI拡散指標が用いられ、Microsoftのテレメトリーを集約・匿名化し、OSやデバイスの市場シェア、インターネット普及率、国別人口差を反映して調整されています。 単一の完璧な指標はないとの前提に立ち、同社はAIエコノミー・インスティテュートを通じて手法の洗練を継続しています。 現時点では、入手可能な国外指標の中で最も強力なものに依拠し、今後は新指標の成熟に合わせ補完される予定です。 全体拡大の裏側で、地域間の採用格差が一段と鮮明になっている点が注目されます。

グローバルノース24.7%、サウス14.1% 普及速度の差が顕在化

データでは、グローバルノースの採用はグローバルサウスのほぼ2倍の速度で進みました。結果として、労働年齢人口における生成AIの利用率は、グローバルノースが24.7%、グローバルサウスが14.1%となり、格差が拡大しています。デジタルインフラやAIスキル、政府導入に早期投資した国々が引き続き先行しました。アラブ首長国連邦は年初の59.4%から64.0%へ伸ばし首位を維持し、シンガポールは60.9%で2位となりました。ノルウェー、アイルランド、フランス、スペインも上位を形成しています。インフラ、スキル、公共実装の三位一体の取り組みが、採用率の押し上げに寄与した構図が読み取れます。普及の速度差は、生産性や科学的発見の分配に影響を与えうる構造的な論点です。

米国は24位で利用面で伸び悩み 技術先行と普及の間にギャップ

米国はAIインフラとフロンティアモデル開発で主導する一方、労働年齢層の利用率は28.3%で、順位は23位から24位へ後退しました。高度にデジタル化された小規模経済が上位を占めるなか、利用の広がりでは差が生じています。イノベーションとインフラのリーダーシップだけでは広範な導入に直結しないことを示す結果であり、国別の制度設計や現場実装の具体性が、実利用の高さを左右する可能性が示されました。研究開発の強さと、日常的なユースケース浸透の間のギャップが可視化された格好です。利用率の指標は、技術供給力とは別の側面を映し出します。

韓国は25位から18位へ急上昇 政策とローカル機能強化が奏功

韓国は2025年後半に7つ順位を上げ、25位から18位へと浮上しました。 政府の政策、韓国語に最適化されたフロンティアモデル機能、消費者向け機能の浸透が背景にあります。 学校、職場、公共サービスで生成AIの活用が進み、ChatGPTの急成長市場の一つとして位置づけられました。OpenAIがソウルにオフィスを開設した動きもエコシステム拡充を後押ししています。 公共と民間の双方で利用シーンが増え、ローカル言語対応と用途の具体化が採用率に直結した点が特徴です。 制度面とユーザー体験の両輪が順位上昇の鍵となりました。

オープンソースのDeepSeekが世界で拡大 無償提供がアクセシビリティを押し上げ

2025年は、オープンソースAIプラットフォームDeepSeekの台頭が大きな変化をもたらしました。MITライセンスでモデルを公開し、無料のチャットボットを提供することで、財政的・技術的障壁の双方を下げています。採用が最も強い地域は中国、ロシア、イラン、キューバ、ベラルーシで、アフリカ全域でも急速に支持を拡大しました。背景には戦略的プロモーションやファーウェイなどとの提携が挙げられます。アクセシビリティが普及を規定する要因であることが浮き彫りになり、これまで技術進歩へのアクセスが限られていたコミュニティから新たなユーザー波が生まれる可能性が高まっています。米中のAI競争は、モデル性能だけでなく採用拡大の競争という側面が強まっています。

包摂的普及への課題 測定の洗練と国別差の解像度向上が不可欠

AI拡散の測定は、同社テレメトリーの集約に基づき、市場シェアやネット普及、人口差を調整して推定されています。完璧な単一指標は存在しないとの認識のもと、測定方法の継続的な改善と補完が進みます。国ごとの利用差を科学的発見や生産性向上といった優先事項に結び付けて理解する取り組みが鍵です。格差は拡大傾向にあり、イノベーションが溝を広げるのではなく狭める方向で進む必要があります。アクセシビリティの向上、公共支援、スキル育成、インフラ整備の連動が、2026年以降の潮流を左右します。普及の質を高め、取り残しを最小化する枠組みづくりが問われています。

詳しくはマイクロソフトの公式ページまで。

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