倍率は下がったが安心しきれない。2026年春の神奈川県公立高校入試は、志願変更前の段階で全体倍率が1.11に下がりました。前年の1.17から低下し、全体としてはやや入りやすい流れです。ただし学校ごとの差は大きく、人気校には出願が集まっています。志願変更期間の動きが、最終倍率を左右します。
出願の今を数字でつかむ 志願変更でどう動くかを想定する
出願締切は1月29日(木)。全日制の募集人員は3万9395人から3万9431人へ0.1パーセント増でした。一方で志願者は4万6104人から4万3852人へ4.9パーセント減となり、志願倍率は1.17から1.11へ0.06ポイント下がりました。公立中学卒業予定者は6万6340人から6万6355人とほぼ横ばいです。私立高校の授業料軽減が最大45万7000円に広がる見込みへの期待が強く、私立志向が進んだことが背景にあります。県全体では、前年に続いて入試の厳しさは少し緩んでいます。志願変更期間は2月4日(水)から6日(金)です。ここでの動きで各校の倍率は変わり得ます。
出願時点で倍率が高い高校は、横浜翠嵐2.28、多摩1.86、神奈川総合(個性化)1.79、湘南1.75、横浜緑ケ丘1.70、新城1.70、市立横浜サイエンスフロンティア1.68、川崎市立幸(普通)1.64です。応募者が大きく増えた高校は、松陽がプラス175名、大和西がプラス66名、茅ケ崎北陵がプラス65名、横須賀大津がプラス64名、横浜市立戸塚(一般)がプラス62名、麻溝台がプラス56名、横浜瀬谷がプラス55名、厚木がプラス55名でした。倍率が上がった学校は、この数字を見て志願変更で敬遠され、想定より厳しくならないこともあります。倍率が下がった学校は逆に流入が起き、思ったほど緩くならないこともあります。志願変更の前後で、倍率と応募者数の両方を見ることが大切です。
10月時点の進路希望調査も、全体の流れを示します。県立と市立の全日制定員は40,058人から40,108人へ50人増でした。公立志望者は49,756人から48,241人に3.0パーセント減り、志望倍率は1.23から1.20に低下しました。2014年春の1.31を頂点に、低下傾向が続いています。県内私立志望は5,864人から6,949人へ18.5パーセント増、県外私立は2,803人から3,291人へ17.4パーセント増でした。学費支援の浸透や対応への評価、さらに2026年春は国の就学支援金拡充への期待が、私立志向を後押ししています。結果として、公立の難易度は《やややさしくなりそう》です。
高校別の動きでは、川和が志望者526人から610人へ84人増で倍率は1.65から1.70に上昇し、定員増もあります。茅ケ崎北陵は280人から359人へ79人増で倍率は1.00から1.29に、横浜立野は349人から421人へ72人増で1.25から1.41に上がりました。川崎市立幸(普通)は242人から296人へ54人増で2.05から2.51に、松陽は279人から318人へ51人増で1.08から1.11になり、松陽も定員増です。これらの学校は、志願変更で敬遠や流入の動きが出やすい局面です。倍率の高低だけでなく、増減の幅と定員の大きさを組み合わせて確認します。
実務の進め方として、まず志願変更期間中は朝と夕方に最新データを確認します。次に、出願締切と10月調査の差を並べ、人気が動いた高校を洗い出します。最後に、倍率が高い学校は回避の動き、低い学校は流入の動きを想定し、候補校を二つ以上用意しておきます。家庭や学校、塾での相談は、数値と期日を共有して進めます。
見解として、倍率の方向だけで判断せず、応募者の増減と定員を同じ表で見ることが有効です。志願変更前後の差分を一枚にまとめると、迷いが減り行動が決めやすくなります。
詳しくは「市進 高校受験情報ナビ」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部





















