JR東日本は、宮城県の気仙沼線BRTにおいて運転手が不要となる条件付きのレベル4自動運転の試験走行を、5月29日から開始します。対象区間は柳津から水尻川APまでのBRT専用道約15.5キロメートルで、バスに搭載したセンサーが専用道に埋設された磁気マーカーを検知しながら走行します。最高時速は60キロメートルで、同社によると国内のバス自動運転として最速と位置づけられています。実証走行は5月下旬から7月上旬まで週2日の頻度で実施し、緊急時対応に備えて運転手が同乗します。2028年度までに一般道でのレベル4営業運転の実現を目指す計画です。
気仙沼線は東日本大震災で線路が流失し、その後一部区間をBRTとして再開しました。JR東日本は状況に応じて運転手が操作するレベル2の自動運転を段階的に導入し、運行の知見を蓄積してきました。2024年には東北運輸局からBRT車両として東北で初めてレベル4の認可を取得しており、今回の実証はその成果を踏まえた取り組みです。専用道に敷設された磁気マーカーと車載センサーの組み合わせにより、安定した車線維持と速度制御を確認する狙いがあります。週2日の定期運行でデータ収集を進め、走行条件や運用手順の最適化を図る計画です。専用道での最高時速60キロメートルという設定は、将来の定時性向上や所要時間の見直しに関する検証材料になります。
8日に東京都内で開かれた記者会見で、JR東日本の喜勢陽一社長はレベル4システムの安全な運行を体感してもらい、一般道の営業運転につなげると述べました。今回の実証は、レベル4の安全性と運行品質を段階的に確認し、一般道での実装に必要な技術要件と運用体制を整理する位置付けです。実証期間中は運転手が同乗し、緊急時の即応体制を維持します。走行結果の分析を通じて、速度域や検知精度、ダイヤ設定の妥当性などを検証し、次段階への移行に必要な課題を抽出していく考えです。JR東日本は、BRT専用道での成果を基に、2028年度の一般道での営業運転実現に向けた準備を進めます。
詳しくは「東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















