2026年8月17日から、ゆうちょ銀行は個人の1日あたりのATMでの引き出し上限額を最大50万円に変更します。特殊詐欺など不正な払い出しの増加を受け、預け入れ資金の保護を目的とした見直しです。磁気ストライプやICキャッシュカードで暗証番号のみの取引は、上限が50万円までとなります。ゆうちょ通帳アプリによるATM生体認証と暗証番号を併用した場合は、従来どおり最大500万円の範囲で利用できます。2026年8月17日以前に設定済みの上限額は自動で変更されず、そのままの範囲で利用できます。変更点と適用範囲、留意点を整理し、具体的な手続きのポイントをまとめます。
変更の概要と適用対象
ゆうちょ銀行は、ATMでの不正払い出し被害の増加を踏まえ、個人のATM引き出し上限を見直します。開始日は2026年8月17日で、個人を対象に1日あたりの上限が最大50万円に引き下げられます。対象は同日以降に口座を開設する人、または同日以降に50万円を超える上限額へ引き上げを希望する人です。これらに該当する場合、暗証番号のみの取引では50万円超の設定はできません。ゆうちょ通帳アプリによるATM生体認証を併用する取引は例外で、最大500万円までの範囲で利用できます。個人には個人事業主も含まれるとされています。
取引手段ごとの上限と利用シーン
磁気ストライプの通帳やキャッシュカードに暗証番号を組み合わせる場合、改定後の上限は0から50万円の範囲です。ICキャッシュカードで暗証番号のみの場合も同様に0から50万円の範囲となります。ゆうちょ通帳アプリを使ったATM生体認証と暗証番号を併用する場合は、改定後も0から500万円まで設定可能です。アプリ認証を利用することで、1日あたり50万円を超える引き出しが可能となる一定期間が提供されます。従来の上限での運用を続けたい場合は、アプリ認証を取り入れることが前提となります。暗証番号のみの方式では50万円を超える設定にできない点が明確化されました。
既存設定の扱いと引き下げ時の注意点
2026年8月17日以前に設定されたATM引き出し上限は自動的に変更されません。既存の設定額はそのままの範囲で引き続き利用できます。新制度の開始後に、いったん上限を50万円以下に引き下げた場合は、暗証番号のみの方式では50万円を超える上限に戻せません。この点は今後の資金計画にかかわるため、引き下げの判断は慎重さが求められます。50万円超の引き出しが必要となる可能性がある場合は、アプリ認証の利用方法を事前に確認すると円滑です。対象や例外の条件を踏まえ、自身の上限設定の変更履歴にも注意が必要です。
アプリ認証の利用と一時的な上限拡大
1日あたり50万円を超える引き出しを希望する場合は、ゆうちょ通帳アプリによるATM生体認証を利用する方法があります。アプリ認証を行うと、約15分間の一定期間、50万円を超える引き出しが可能になります。この仕組みは、従来の暗証番号のみの取引では実現できない上限超過のニーズに対応します。アプリ認証と暗証番号を併用することで、改定後も最大500万円までの範囲を利用できます。高額の現金取引が想定される場合は、事前にアプリの設定や操作手順を確認し、ATMでの利用に備えることが有効です。必要な場面で確実に利用できるよう、事前の準備が重要となります。
変更の背景と実務上の備え
今回の見直しは、特殊詐欺など犯罪手口の高度化と増加に対応し、口座資金の安全性を高めるための対策です。暗証番号のみの取引では上限を抑制する一方、アプリ認証を用いた強固な本人確認がある取引は従来水準を維持しています。8月17日以降に新規口座を開設する場合や、上限の引き上げを検討する場合は、適用ルールを前提に準備が必要です。既存設定を維持したい場合は、現状の上限額と運用を改めて確認するとよいでしょう。将来的に上限を下げる場合は、再引き上げができない条件を理解することが肝要です。アプリ認証の活用により、高額取引の柔軟性と安全性を両立できる点が示されています。
詳しくは「ゆうちょ銀行」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















