市場動向

    2021.08.03

    来客を促進する情報発信が可能なDX基盤、Flow Solutionsら5社が提供開始

    Flow Solutions、アイリッジ、ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)、データセクション、Qoilの5社は、2021年8月2日に業務提携したことを発表しました。また、同日より、小売業を対象とした「リテールDXプラットフォーム」の提供を開始しました。同プラットフォームは、5社それぞれのソリューションを組み合わせたもの。小売業の企業が自社で展開するアプリを通じて、来店顧客へ最適な情報配信を可能にするというもので、発表によれば業界初とのことです。

     リテールDXプラットフォームでは、小売業をはじめとする企業各社が顧客向けに提供しているアプリを通じ、利用者へ店内のセキュアなWi-Fiへの自動接続を提供します。それとともに、企業からの最適な情報配信を可能にします。既存アプリの効果を最大化することで、企業によるマーケティング活動を、より高精度かつ円滑なものとなるように支援します。そして、顧客の消費意欲と購買体験の向上を目指します。
    図1:リテールDXプラットフォームの概要

    図1:リテールDXプラットフォームの概要

     新型コロナウイルス感染症の影響で、店舗スタッフの省人化や、顧客の購買行動の変容が進んでいます。そうした中、多くの企業において、DXや店舗におけるユーザー体験向上へのニーズが急速に高まっています。

     今回の業務提携は、それぞれの分野で強みを持つ5社が、各社のソリューションを効果的に組み合わせたものです。リテールDXプラットフォームでは、各社による以下のソリューションが活用されます。

    ・セキュアなWi-Fiへの自動接続機能(Wi2)
    ・アプリマーケティングツール「FANSHIP」(アイリッジ)
    ・データ活用AIプラットフォーム「Flow」(Flow Solutions)
    ・店舗内カメラデバイスによる小売店支援ツール「FollowUP」(データセクション)
    ・店頭マーケティングノウハウ(Qoil)

     データ活用AIプラットフォームのFlowは、AI・IoTを活用した、店舗情報計測・統合・可視化技術です。また、小売店支援ツールのFollowUPは、AI・IoTを活用した、店舗情報活用技術です。

     これらの組み合わせにより、統合型OMO(オンラインとオフラインの融合)ソリューションとして提供します。OMO(Online Merges with Offline)の取り組みでは、スマホアプリから店舗へ集客したり、アプリ(オンライン)と店舗(オフライン)の区別をせずあらゆるユーザー体験をデータ化し、そのデータを活用して最適なユーザー体験等を提供します。

     今回のリテールDXプラットフォームは、顧客にとって快適な店舗体験と、それぞれの来店客への最適な情報提供を、属人化することなく誰でも実現できるようにするものです。
    図2:5社のソリューションを連携

    図2:5社のソリューションを連携

     同プラットフォームサービスを導入することで、各企業では以下のようなデータ活用が可能になります。

    各企業のアプリ利用ユーザーが、店舗でセキュアWi-Fiに接続

    各アプリ会員に応じた最適な情報を配信

    ユーザーの同意のもと得られた情報を、データセクションおよびFlowのデータ分析・可視化技術で分析

    Qoilによる店頭マーケティング施策を実施

     その結果、データに基づくOMOマーケティング施策が実現します。導入企業は、同プラットフォームを利用することで、以下のような効果を期待できます。

    ・ECを含む購買・来店データに基づいた店頭でのレコメンド
    ・ロイヤルカスタマーへの高度な接客サービス

     これらは、スタッフレベルを問わず、属人化を回避して行うことができます。また顧客は、店舗来店と同時に、自動でセキュアなWi-Fi環境を利用できます。さらに、データ送受信量を気にせずストレスフリーなOMOショッピングを楽しむことが可能です。

     マーケティングの施策例として、以下が挙げられています。

    ・ECでの購買履歴に基づくレコメンドを、来店時にアプリへプッシュ通知
    ・ECのカートに残商品があるユーザーに、来店時にメッセージを配信
    ・同じ日に再来店した来客を特定し、スタッフに「ホットカスタマー」として通知
    ・「ロイヤルカスタマー」の来店を検知し、顧客情報システムと連携して優待接客
    図3:リテールDXプラットフォームによるマーケティング

    図3:リテールDXプラットフォームによるマーケティング

     今後5社は、同提携においてリテールDXプラットフォームの共同開発・提供だけでなく、各企業への提案・導入による普及拡大も共同で進めていきます。トータルでのリテールDXプラットフォームの提供を通じて、各社のクライアントに向け、高い付加価値のあるソリューション提供を目指します。それとともに、各社のプロダクトの競争力の強化を図っていきます。

     なお、各社の主な事業内容として、以下が挙げられています。
    Flow Solutions AI x IoT技術を活用した小売業界向けSaaS型データ分析プラットフォームの企画・開発
    アイリッジ O2Oソリューションの提供を中心としたインターネットサービスの企画・開発・運営
    ワイヤ・アンド・ワイヤレス 無線ブロードバンド事業の展開、公衆無線LAN Wi2 300、Wi-Fiソリューションの提供
    データセクション ソーシャルメディア分析、リテールマーケティング、AI・システム開発
    Qoil クリエーションデザイン、データサイエンス、デジタルテクノロジーを活用したマーケティング事業
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