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コラム

仕事は唯一の社会貢献の手段である。一所懸命に取り組むのが当たり前である。

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目の前の仕事に追われる日々こそ、働くことの意義を考えなければなりません。なぜ働くのか。その答えを常に頭に抱きながら仕事に向き合うことが大切です。では、その答えとは? 仕事に向き合う姿勢と、働くことの本質について考えます。【週刊SUZUKI #32】

「仕事を通じて社会の役に立ちたい」「顧客から“ありがとう”と言われる仕事をしたい」「笑顔があふれる社会をつくりたい」。就職活動のとき、仕事に対してこんな意義を見い出していませんでしたか。多くの人が社会に貢献したいという思いで、仕事に向き合っていたに違いありません。

しかし働き始め、日々の業務に忙殺されると、当初抱いた仕事の意義は徐々に失われていくように感じます。目の前の作業を片付けることに追われ、「何のため」という目的さえ考えずに仕事に取り組んでいる。そんな人ばかりに感じます。

「何のために仕事をするのか?」。この問いと常に向き合いながら仕事に励むべきです。中には「お金のため」と割り切る人もいるでしょう。決して間違いではないものの、それだけでは働くことの魅力や楽しさが徐々に失われかねません。学生時代に多くの人が抱いた仕事の意義を思い起こし、どうすれば社会に役立つのか、顧客から感謝されるのかを描きながら仕事に取り組むべきです。頭の中で描いた理想こそ、仕事の本質です。その理想は、仕事に取り組むことでしか実現しないのです。

社会に貢献するという理想は、言われたことをただ実践するような仕事では実現しません。自分で考え行動する能動的な姿勢が不可欠です。顧客の課題に徹底的に向き合い、解決の糸口を自ら模索することも大切です。こうした積極的で一途な取り組みが、仕事の意義を見い出す足掛かりとなるのです。当たり前のこととして仕事に全力で向き合い、一所懸命に取り組まなければならないのです。

個人がいくら頑張っても、その取り組みは社会貢献とは直接結びつきません。頑張った努力が社会貢献へと結実するのは仕事のみです。社会に役に立つなら、仕事が唯一の手段となるのです。もっとも、主婦業も立派な仕事の1つです。働く夫を支え、さらには子育てを通じて社会に貢献しています。

仕事をするなら、自身の願望や夢、志を業務に込めてください。社会との結びつきを忘れずに持ち続けてください。その強い思いが、仕事のモチベーションとなります。仕事を成功へと導くのです。

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。 デジタルシフトを目指す企業の支援を実施している。SBIホールディングス社外役員、日本オムニチャネル協会 会長、学校法人電子学園 情報経営イノベーション専門職大学 客員教授を兼任

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