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コラム

学ぶ姿勢を崩さず、相手に教えを乞う気持ちを持て!

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相手に興味を持ってもらうためには何が必要か。その1つが謙虚さです。では、どんな言動で謙虚さを示すべきか。謙虚であるためにはどんな姿勢が必要か。良好な人間関係を築く上で欠かせない謙虚な姿勢について考えます。(週刊SUZUKI #148)

「外交」において、相手に自分を理解してもらい、興味を持ってもらう上で、極めて重要な要素が「謙虚さ」です。どれほど優れた知識や豊富な経験を持っていたとしても、傲慢な態度や上から目線の言動は、相手の心を閉ざし、心理的な距離を遠ざけてしまいます。真に相手に興味を持ってもらうためには、「自らの学ぶ姿勢を崩さずに、相手に教えを乞う気持ちを持つ」ことが不可欠です。

謙虚さとは、自分の知識や能力を過信せず、常に他者から学ぶ姿勢を持ち続けることです。これは、自己効力感を高める上でも、「身近な手本を真似る」という心得に通じる考え方です。あなたが、相手の持つ知識や経験に対し、心からの敬意を払い、「教えてください」という気持ちで接する時、相手は非常に心地よく感じ、あなたに好意を抱くでしょう。

この謙虚な姿勢は、さまざまな効果をもたらします。

例えば、相手は自分の知識や経験が役立つことを喜び、自己肯定感を高めます。これにより、あなたへの好意が増します。さらに、相手から教えを乞うことで、あなたは実際に新たな知識や視点を得ることができます。これは、あなたの「興味の幅と深さ」を広げ、自身の成長に繋がります。

謙虚な姿勢は、あなたが相手を尊重し、対等な関係を築こうとしている表れでもあります。これにより、相互の信頼が深まり、より長期的な関係へと発展する土台が築かれます。

相手に教えを乞うことは、同時に相手が困っている時にあなたが助ける側にも回る「助け合い」の精神を育むことにも繋がります。

大切なのは、常に学び続ける姿勢、そしてそれを他者から謙虚に受け入れる心を持つこと。これが、あなたの人間的魅力を高め、外交において揺るぎない信頼と興味を相手から勝ち得るための、最も確かな道筋となるのです。

【外交の心得 その25】

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。他に、日本オムニチャネル協会 会長、SBIホールディングス社外役員、東京都市大学特任教授を兼任。

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